【解説】カビ繁殖…実は秋も?エアコン放置で“温床”に「夏じまい」3つのポイント

【解説】カビ繁殖…実は秋も?エアコン放置で“温床”に「夏じまい」3つのポイント

【解説】カビ繁殖…実は秋も?エアコン放置で“温床”に「夏じまい」3つのポイント

急激に気温が下がり、6日も寒い1日となりましたが、この時期にやっておかなければならないのが「夏じまい」です。

・秋はカビの“温床”に
・エアコン掃除のコツ
・服装に迷ったら…

以上のポイントを中心に詳しく解説します。

■実はカビが繁殖しやすい秋 エアコンを放置すると…
6日の東京は、昼すぎに気温が12月中旬並みの11.6℃となり、まさに「師走の寒さ」となりました。この寒さは7日も続きますが、8日からの3連休、東京は最高気温で、来週11日は最高気温29℃の予想となっています。寒暖差があります。

秋というとカラッとしているイメージもありますが、実は秋雨前線などの影響で梅雨時と同様に、温度や湿度が、カビが繁殖しやすい条件に合致する季節でもあります。

今年の夏は、例年より早くから猛暑が始まり、しかも記録的な猛暑だったので、エアコンをほぼつけっぱなしにしていた人も多かったのではないでしょうか。

稼働時期が長ければ長いほど、内部に結露が発生して湿気がたまり、またカビのエサであるホコリもたくさんたまってしまいます。秋に使わずそのまま放置するとカビが繁殖して、冬に暖房を入れた時に「カビを含んだ風」が吹き出してしまう可能性があります。

■エアコン掃除「夏じまい」3つのポイント
そこで大切なのが、エアコンのお掃除「夏じまい」です。秋の間にきちんとお手入れをして、エアコンの中でカビを増殖させないということが大切です。

約2年間、掃除をしていないエアコンの中を見てみると、フィルターにはびっしりとほこりがたまり、部品には黒いカビが付着していました。専門業者が内部を水で洗浄していくと、たくさんの黒いカビや汚れが真っ黒な水になって流れ出てきました。

内部の洗浄は知識がないと危険な場合があるので、専門業者に依頼するのが良いです。ただ、エアコンの「夏じまい」には、家庭でも十分できる対策があります。

エアコンに詳しいパナソニックの担当者によると、正しい掃除のためには、“3つのポイント”があるといいます

(1)フィルターの定期的なお手入れ
フィルターの汚れはカビの繁殖のほか、消費電力の増加にもつながります。そのため、取り外して掃除機でホコリを吸いとります。キッチンの近くにあるエアコンなどは油を吸い込んでいる場合もあるので、台所用の中性洗剤を薄めて洗うと、ほぼとれるということです。

(2)拭き掃除
前面のカバーを開けて、風が通る“通風路”といわれる部分や、風向きを調整するフラップなど、目に見える範囲を拭いて、ホコリをとると良いということです。

(3)送風や内部クリーン機能などを活用する
カビ発生の原因となるエアコン内部の湿気を取り除くには、送風で3~4時間、暖房の場合は30分~1時間、つけっぱなしにしておく良いということです。内部が乾燥して、カビを抑制できるといいます。

■意外と知らない「内部クリーン」 電源を切ってしまうと…
また、自動で内部を洗浄したり、乾燥させたりしてくれる「内部クリーン」という機能がついているエアコンもあります。この機能がついている場合、冷房を使った後に毎回、この機能を使うといいそうです。来週また少し暑くなる日があると思うので、冷房を使う場合はこの内部クリーン機能を使ってください。

ちなみにパナソニックでは、16年前から内部クリーンを搭載し始めたということですが、調査によると、この機能について、45%の人が「名称だけは知っている」、22%が「知らない」と答えていて、「自宅のエアコンにこの機能がついているか」との問いには、20%の人が「わからない」と答えました。(※パナソニック「エオリア」調べ)

機種によっては、手動でリモコン操作をするものもあれば、運転停止ボタンを押した後に、自動で内部クリーンの運転が始まるものもあります。その場合、本体にもランプがつくわけですが、これを見て「電源が切れていない!」と思って、もう一度運転停止ボタンを押してしまい、せっかくの“クリーン機能”を止めてしまう人も多いといいます。

「エオリア」の調査では、約7割の人が「現在、あるいは過去にこうした勘違いの経験がある」と答えています。

■最低気温が18℃下回ったら衣替えのタイミング 気温別におすすめの服装
他にも、秋に準備することはたくさんあります。

6日のように急に寒くなると、着る服に迷います。生活用品メーカーのライオンによると、最低気温が18℃を下回ったら、秋の衣替えのタイミングだといいます。東京の場合、先月20日に下回りました。
気温別にどういう服装がおすすめか、紹介します。

(1)最高気温20℃以上 ~ 25℃未満の日

朝晩の気温差が大きく、風が吹くと涼しく感じられるような気温なので、長袖のカットソーやシャツがおすすめです。

(2)16℃以上 ~ 20℃未満の日

本格的な秋冬ファッションのシーズンで、長袖シャツの上に薄手のカーディガンなど1枚羽織るものが必要です。

(3)16℃未満の日

こうなると、すっかり冬服の出番です。6日は日中の気温が12℃ほどなので、セーターなどでちょうどいいぐらいということです。

    ◇

このところ気温の変動幅も大きくて夏の疲れも出やすい季節ですが、本格的に寒くなる前にエアコンの汚れもすっきり落として、冬服の準備も整えて、快適で健康な冬を迎えたいです。
(2022年10月6日放送「news every. 」より)

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