【”10億円”不正受給】逮捕前の取材で「大丈夫なんだろうなと…」
22日、10億円近くの持続化給付金をだまし取ったとみられる谷口光弘容疑者（47）が逮捕された事件で、詐欺グループの別の中心メンバーの男が逮捕されました。男は逮捕前、日本テレビの取材に答えていました。
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谷口光弘容疑者（47）は22日、逃亡先のインドネシアから強制送還され、逮捕されました。すでに逮捕されている元妻・梨恵容疑者（45）、長男・大祈容疑者（22）、二男（21）とともに、10億円近くもの持続化給付金の不正受給事件に関与したとみられています。
そして、事件当時、家族だった4人以外に、初めての逮捕者が出ました。
今月1日、「谷口さんが言っていたことは信用していたので、じゃあ、お願いしますというところからスタートですね」などと、“谷口容疑者の知人”として、日本テレビの取材に応じていた男がいました。
この男こそ、22日に逮捕された太田浩一朗容疑者（34）です。太田容疑者は2020年、ウソの申請で持続化給付金100万円をだまし取った疑いがもたれています。
太田浩一朗容疑者（34）
「話を持ちかけられたのが2年前の5月。コロナがはやって給付金の話があって、『太田くんも対象だからどう？』と言われて、『大丈夫なんだろうな』という感覚で始めた感じ」
太田容疑者は、「谷口容疑者とは数年前に店長をしていた飲食店で知り合った」といいます。警視庁によると、実はこの太田容疑者こそ、詐欺グループが拡大したキーパーソンだというのです。
太田浩一朗容疑者
「『困った人がいたりとか』『そういう人がいたら手伝ってあげるから、紹介してね』と（谷口容疑者に）言われた。僕が知人を谷口に紹介している“てい”なんですよね、わかりやすくいうと。知人がさらにその知人を呼ぶわけなんで」
詐欺グループの主犯格とみられる谷口容疑者。その下には、谷口容疑者に勧誘された太田容疑者を含めた、十数人の中核メンバーがいました。そのメンバーがさらに他の人を勧誘、詐欺が広がっていったとみられています。太田容疑者は、この中核メンバーの多くを勧誘したとされています。
警視庁によると、この詐欺グループが申請したのは1800件近くで、申請名義人は36都道府県に及ぶということです。太田容疑者は、その詐欺グループの中心的役割を担っていたとみられます。
太田浩一朗容疑者
「『報酬を払うからね』と谷口から言われていました、全部申請が終わって給付が下りたら。あくまで口約束ベースですけど」
過去最大規模とみられる給付金不正受給事件の主犯格とされる谷口容疑者と、詐欺グループで中心的役割を担っていたとみられる太田容疑者。警視庁は、2人の認否を明らかにしていませんが、事件の全容解明を進める方針です。
（2022年6月23日放送「news every.」より)
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