【パワハラか】住宅建設会社の社員自殺 侮辱的な“賞状” 日常的に叱責も

【パワハラか】住宅建設会社の社員自殺 侮辱的な“賞状” 日常的に叱責も

【パワハラか】住宅建設会社の社員自殺 侮辱的な“賞状” 日常的に叱責も

住宅建設会社に勤務していた男性が2018年に自殺したのは上司からのパワーハラスメントが原因だとして、遺族が会社に約8000万円の損害賠償を求め提訴しました。会社の上司から男性に渡された“賞状”には、「あーあって感じ」などと侮辱するするような文章が並んでいました。

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遺族の代理人弁護士
「一番大きかったのが、上司からのパワーハラスメント。それが職場において、大きなストレスになっていたと」

“症状”と題した、賞状のような見た目の紙。「症状。貴方は、今まで大した成績を残さず、あーあって感じ」との文章で始まっていました。受け取った男性(当時40代)は、この紙を渡された約1か月後、自ら命を絶ちました。

男性が勤務していたのは、青森・八戸市に本社を置く住宅建設会社「ハシモトホーム」です。男性は中途採用で入社し、営業を担当していました。

“症状”は2018年1月、新年会の余興として「営業成績を表彰する」名目で手渡されたものだといいますが、その紙には、“細菌”、“機械的営業”、“一発屋”といった、営業成績をたたえるどころか侮辱するような文章が並んでいました。

「貴方は、今まで大した成績を残さず、あーあって感じでしたが、ここ細菌は、前職の事務職で大成功した職歴を生かし、現在でも変わらず事務的営業を貫き、見事おったまげーの三位です。陰で努力し、あまり頑張ってない様に見えて、やはり頑張ってない様ですが、機械的営業スタイルを今年も貫き、一発屋にならない様に日々努力して下さい。」

男性は、上司から日常的に叱責を受けていたといいます。上司とのメッセージアプリ内での実際のやりとりには、次のような言葉が並んでいました。

上司
「おまえバカか?」
男性
「すみません。」

上司
「なんぼ頭わりのや」

また、亡くなる4日前にも「相変わらずダメポンだな!」とメッセージアプリ内で叱責されていました。

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遺族は「男性が自殺したのは、上司からのパワハラなどが原因だ」として、会社に対し約8000万円の損害賠償を求めて提訴しました。

遺族の代理人弁護士
「(会社側は)自分たちが法的責任を負わないという態度での対応でしたので…」

男性の死後、あの“症状”を発見した妻は、「『症状』は、夫がいた部屋から見つかりました。会社の会合でもらった紙袋の中に入ったままでした。夫は、きっと、家族には見せられなかったんだと思います。こんな『症状』を渡して、家族が見たらどう思うのか、何も想像しなかったのかと不思議でなりません」と述べています。

遺族の弁護士によると、会社側は“症状”について、「表彰の一環」だと説明しているということです。取材に対しては21日の段階で、「訴状を受け取っていないので回答は控える」とコメントしています。
(2022年6月22日放送「news zero 」より)

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