“10億円詐欺家族”父親が帰国 返還義務は申請名義人?今後の捜査のカギは|TBS NEWS DIG

“10億円詐欺家族”父親が帰国 返還義務は申請名義人?今後の捜査のカギは|TBS NEWS DIG

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新型コロナの持続化給付金約10億円をだまし取った疑いで、インドネシアで身柄を確保されていた詐欺グループの主犯格とされる男が日本に強制送還され、逮捕されました。逃亡先のインドネシアではどのような生活を送っていたのか?今後の捜査のポイントなどについて専門家を交え解説します。

■“10億円詐欺家族”の父インドネシアから強制送還

井上貴博キャスター:
まず、一つの大きなポイントが税金の約10億円を取り戻せるのか、返還義務についてみていきます。

詐欺の疑いで再逮捕された谷口光弘容疑者(47)。おととし10月、インドネシアに逃亡し、その後警視庁が指名手配。インドネシア捜査当局に協力を依頼していました。

今月8日(日本時間)、スマトラ島南部で確保され、不法滞在の疑いで逮捕されました。そしてけさ、日本に強制送還され、日本の領空に入った時点、午後2時54分に、機内で詐欺の疑いで逮捕されました。

インドネシアでのビジネスについてみていきます。魚の養殖ビジネスを画策していたということです。スマトラ島内に約120の養殖用の池をすでに所有していた。370万円分の稚魚を購入。この辺りが詐欺で受け取った金を流用していたのかどうかこの辺りも捜査になっていきます。

谷口容疑者のことを「ボス」と呼んでいた養殖場の男性によると「彼はお金持ちだと話していた。必要なお金はどれだけでも用意してあげると言っていた」と話していました。

男性の知人「稚魚5万匹、ナマズ1万匹を注文していた」

これでビジネスをどんどん広げていこうというふうなことも見えてくるわけです。

谷口容疑者は、ジャカルタでショッピングモールが併設されている高級タワーマンションで生活していたとみられます。その一方で、スマトラ島の潜伏先の男性の敷地内に自宅を建設中で、もう8割がた出来ているような状況でした。

他にも、潜伏先の男性に対し「若くて子どものいない優しい女性が好み」と結婚相手を探していたことも取材でわかっています。

■10億円はどうなる?返還義務は申請名義人?

ポイントとなるのが、税金の約10億円です。

元東京地検特捜部副部長若狭勝氏によると「申請名義人が返すことになる自主返還されなければ“差し押さえ”で回収するのではないか」

井上キャスター:
10億円ですので、1000人、名義貸しをした人がいると言われていますが、その名義を貸した人がお金を返すことになる。では谷口容疑者はどうなのか。「申請名義人が返還すれば、谷口容疑者自身には返還義務はない」としています。

ホラン千秋キャスター:
この申請名義人、どれくらいの方が関わっていたのかどうかというのは、今後の捜査でわかってくることなのか、大体見当がついているのか、どのような流れになるんでしょうか?

元東京地検特捜部副部長若狭勝氏:
警視庁は相当捜査を進めていると思いますので、かなりの部分はわかってきてると思います。ただやはり主犯格とされる人が逮捕されることによって、主犯格の容疑者から詳しい事情を聞く。それによって全貌が解明できるというそういう効果があるんですが、もう一つ大事なこととしてはですね、周りの関係者が、この谷口容疑者が逮捕されたということで、もう正直に話すしかないということで、周りの関係者が次々に本当の事を話し出す契機になる。その意味でこの谷口容疑者の今回の逮捕というのは効果が結構あると思います。

ホランキャスター:
これまでわからなかった部分も今回の逮捕によって明らかになってくるのではないかということですね。

若狭氏:
全貌、そして金の流れ、役割。そうしたものがもろもろ主犯格の人が喋れば、かなりの部分が解明できるいうことになります。

ホランキャスター:
秋元さんは今回の件について、どのようなことを感じますか。

「食べチョク」秋元里奈 代表:
これだけ大きい金額の詐欺事件なので、この10億円の返還義務がないというところはちょっとびっくりしたんですけれども、先ほど名義申請人の方が払える場合はないということでしたけども支払えない場合というのは、谷口容疑者に責任が行くということなのでしょうか。

若狭氏:
少なくてもですね谷口容疑者は、詐欺という不法行為を行ってるということですので、国としてはその不法行為に基づく損害賠償請求権というのを国は持っております。ですから谷口容疑者に対して、少なくともその不法行為に基づく損害賠償請求権を行使していくということは出てくると思います。

井上キャスター:
その部分というのは谷口容疑者が詐欺でせしめたお金でビジネスで利益を得ていたとするならばその部分もということですか。

若狭氏:
少なくとも多分、全額10億円なら10億円の損害賠償請求を谷口容疑者側にすることは可能だと思います。

井上キャスター:
後は全体像を捜査でどう解明していけるのか、谷口容疑者、家族も逮捕されています。そして、お金の流れを構図で言いますと、セミナーやSNSなどで申請者を集めていた。この不正受給額がおよそ10億円です。こうした中、22日、詐欺グループの一員である太田浩一朗…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220622-6025123)

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