“神社クラスター”で初詣中止　“米軍基地”感染急増・・・拡大影響か(2022年1月4日)

“神社クラスター”で初詣中止　“米軍基地”感染急増・・・拡大影響か(2022年1月4日)

　3日、新型コロナの新規感染者は、東京と沖縄で100人を超えました。オミクロン株は、東京で新たに25人確認され、年末年始で急激に感染が拡大している可能性があります。

■“神社クラスター”で初詣中止

　東京都・小池百合子知事：「皆さん、明けましておめでとうございます。早速ですけど、きょうの新規陽性者が3カ月ぶりに100名を上回り、103名。東京大神宮でクラスターが発生しておりまして、祈祷（きとう）は中止をされておられるということであります」

　東京・千代田区の東京大神宮では、大みそかに1人の感染が分かり、その後、10人の陽性も判明。クラスターが発生し、初詣が中止されることになりました。

　「縁結び」の御利益があると人気で、初詣には4万人以上の参拝客が訪れる東京大神宮。

　今年の元日の様子を見ると、警備員に誘導されて、まとめて50人近くの参拝客が境内へと進んでいきます。

　元日に初詣に訪れた参拝客：「警備員さんが人数制限をして、入り口の方が空いたら、少しずつ入れている感じでした」

　行列は写真の奥まで続いていて、長さは150メートルほどに達していたということです。

　境内にも、多くの参拝客がいたといいます。

　元日に初詣に訪れた参拝客：「（人出はコロナ前まで）戻ってきているなという感じ。東京大神宮は縦にテープが引いてあって、大体5人から6人列になるようになっていたんですけど。縦間（前後）の距離を取るようなテープは足元になかった」

　地面には、間隔を開けるために、縦にテープが引かれていましたが、人と人との間隔は狭く“密状態”になっていたといいます。

　元日に初詣に訪れた参拝客：「マスクしていない方も、ちらほらいました。その方々に対して『マスクして下さい』というようなアナウンスも、特に聞いていない感じです」

　保健所は、職員がマスクを着用していたことなどから、一般参拝客の中に濃厚接触者は認められなかったとしています。

　参拝は、3日から16日まで中止となりますが、知らずに訪れる人もいました。

　参拝客：「きのうまでやっていたんですか？」
　警備員：「きのうまでやっていました」
　参拝客：「びっくりです。コロナのこと忘れ気味だったところもあったので、また心配になりました」

　東京都で、3日に確認された新規感染者は103人。100人を超えるのは、去年10月以来3カ月ぶりとなります。

■オミクロン株「年末年始で急激に・・・」

　一方、オミクロン株の市中感染も増えています。

　東京都・小池百合子知事：「これまでの陽性者を調べまして、25人がオミクロン株である。うち11人が海外のリンクがない、いわゆる市中感染と思われる」

　都内で確認された市中感染はこれまで2人でしたが、一気に増えて13人になりました。こうした事態に都の担当者は・・・。

　東京都・担当者：「年末年始で、急激にオミクロン株の感染拡大があるのではと考えている。強い危機感を持っている」

■“米軍基地”感染急増・・・拡大影響か

　沖縄県でも、去年9月以来の100人超えとなる、130人の新型コロナウイルスの感染が確認されました。

　県内のアメリカ軍基地では、3日までの4日間で419人が感染しました。

　沖縄県・玉城デニー知事：「ここ数日、米軍陽性者が再び急増したことは、米軍の感染拡大防止対策と管理体制の不十分さを示すものと言わざるをえず、激しい怒りを覚えます」

　山口県は、新たな感染者56人のうち44人が、アメリカ軍基地がある岩国市在住だったことを明らかにしました。

　山口県・村岡嗣政知事：「感染が広がった要因は、米軍関係者の影響の可能性が高いと判断している」

　これまでアメリカ軍関係者の感染は193人に上っていて、県は軍関係者から感染が広がっているとして対策の徹底を要請する考えです。

（「グッド！モーニング」2022年1月4日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>