『こういう理由で解雇されてたまるか』和歌山南陵高校の元副校長が不当解雇で法人提訴（2022年6月16日）
不当に懲戒解雇されたとして「私立・和歌山南陵高校」の副校長だった男性が学校側を提訴することがわかりました。
訴えを起こすのは「私立・和歌山南陵高校」の副校長だった男性（６０代）です。元副校長は６月３日付けで懲戒解雇されました。
（和歌山南陵高校 元副校長）
「こういう理由で解雇されてたまるかと思いました。私も学校現場が長いので、解雇事由にならない（と思う）」
訴状によりますと、学校法人側は懲戒解雇の理由について、４月分給与の未払いなどが原因で教職員が授業を拒否した際、元副校長が教職員会議の場で「和歌山県も容認している」などとウソの説明をしたり、授業拒否に反対する教職員を怒鳴りつけたりしたことを根拠に挙げているということです。
元副校長は、県が容認しているという発言も怒鳴りつけた行為もしておらず懲戒解雇は不当だとして、運営する法人「南陵学園」に対して地位確認などを求めて大阪地裁岸和田支部に訴えを起こすことを明らかにしました。
（和歌山南陵高校 元副校長）
「こういったこと（提訴）をしなければ学校で起きていることを明るみにできない。保護者の声をもっと届けたいし、学校にも県にも届けていきたい」
学校法人側は「訴状を見ていないのでコメントできない」としています。
南陵学園をめぐっては、法人のある静岡県が６月１４日、学校法人に対して財務状況を報告して現地調査に応じるように求める通知を出したことがわかりました。法人側が６月２４日までに応じずに県が財務状況に問題があると判断した場合は、より強い命令を出すことも検討するということです。
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