44階建てタワマン火災 はしご車届かず・・・住民どう対応? 専門家「階段で避難が基本」(2022年6月14日)
タワーマンションのベランダから上がる火の手。上の階の住人は、心配そうに辺りをうかがっています。
■44階建てタワマンで火災
13日午前5時ごろ、東京・品川区東五反田にある44階建てのタワーマンションの18階で火災が発生しました。
マンションの住人:「消防車のけたたましい音が鳴って、どこかで火事だろうなと思っていたら、自分のマンションの警報が鳴って避難して下さいというような状況」
この火事で、消防車30台が消火にあたりましたが、火元が18階だったため、はしご車は届きませんでした。そのため、屋内消火栓を利用し、室内から消火活動を行いました。
■はしご車届かず・・・どう対応?
そうしたなか、避難したマンションの住民はおよそ400人。避難するかどうか、住民の対応は分かれたようです。
避難した女性:「逃げたほうがいいのかなと思って。まだ6時前、5時台だったので、寝起きだったんですけど、一応着替えて、非常階段で下りて行った」
避難しなかった男性:「私の階(31階)は、全然火元よりも上の階だったので、大丈夫かなと思っていたんですけど。(出火元が)下の階なので、下まで下りると、火元の階を途中通らないといけないじゃないですか」
■「階段で避難するのが基本」
今回の火災では、火が他の部屋へ燃え広がることはありませんでしたが、タワーマンションで火事が起きた場合、住民はどうすればよいのでしょうか?
元麻布消防署長・坂口隆夫氏:「出火階から上の人は、避難できる人は全員地上まで、避難するというのが原則。今回のようなタワーマンションの場合は、非常に高層ですから、建築基準法でも消防法でも規制が厳しくなっていて、(避難)階段は基本的に安全なんです。ですから、階段で避難するのが基本」
今回の場合、避難の優先順位は、まず出火した18階と、その一つ上の19階。次に、20階以上に住む人。最後に、17階以下の順番が原則だといいます。
一方で、高齢者や車いす利用者など避難が困難な場合には、出火元から遠ければ、部屋で救助を待つのも手だといいます。
元麻布消防署長・坂口隆夫氏:「(部屋に)とどまる場合には、煙が入らないようにするということ。窓等の開口部は閉める。それが、まずやらなければならないこと」
警視庁によりますと、この火災で男女4人が煙を吸うなどけがをしましたが、いずれも軽傷だということです。
火元は、ベランダに置かれていた家電とみられていますが、通電しておらず、警視庁は詳しい原因を調べています。
(「グッド!モーニング」2022年6月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く