【生後4か月二男死亡】幼い兄弟14時間放置し“パチンコ”

【生後4か月二男死亡】幼い兄弟14時間放置し“パチンコ”

【生後4か月二男死亡】幼い兄弟14時間放置し“パチンコ”

今月8日、幼い兄弟を自宅に14時間近く放置したとして両親が逮捕され、生後4か月の二男が死亡した事件がありました。両親は、子供を置いてパチンコ店を訪れていました。

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北海道・釧路市の阿部光浩容疑者(35)が、10代の妻とともに逮捕され、12日送検されました。2人は、2歳の長男と生後4か月の二男を半日以上、自宅に放置して、外出した疑いが持たれています。事態は最悪の結末になりました。阿部容疑者らが自宅に帰ると、二男は意識不明の状態で 見つかり病院で死亡が確認されました。

阿部容疑者の知人は――

阿部容疑者の知人
「優しいお父さんなんじゃないかな、というイメージはあったんですけど」

生後4か月の幼い命は、なぜ奪われてしまったのでしょうか。

警察によると今月8日、阿部容疑者(35)と10代の妻は、兄弟を自宅に置いたまま、午前8時半ごろに出掛けたといいます。

阿部容疑者
「パチンコに出かけていた」

阿部容疑者と妻が向かったのは、パチンコ店でした。2人はそのまま半日以上、自宅に戻ることはありませんでした。

そして、14時間近くたった午後10時ごろ、自宅に帰った2人は、意識不明の状態になった生後4か月の二男を発見し、通報しました。二男は、搬送先の病院で死亡が確認されたということです。

阿部容疑者は、不動産会社で働いていました。接客を受けた客は、誠実な印象だったと話します。

阿部容疑者の接客を受けた客
「非常に言葉遣いも柔らかく、聞いた質問にも物腰柔らかく、丁寧に答えてくれる。優しそうな印象でしたね。そんなにギャンブルするようなイメージは、正直なかったですね」

近所の人は――

近所に住む人
「泣いてる声も聞こえたことない。(子供が)表で遊んでいるのは見たことない。聞いてびっくりした」

兄弟に目立った外傷はなく、亡くなった二男の死因は明らかにされていません。

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生後4か月の子供が半日以上放置されたとき、どんなことが起こり得るのでしょうか。

小児科医は、個人差はあるものの、約3~4時間に一度、授乳が必要な月齢で、放置すれば命にかかわる危険もあると話します。

柴田小児科 柴田雄介医師
「そのくらいの年齢ですと、母乳回数が足らなくなって低血糖になってしまうとか、うつぶせ寝になって窒息してしまうとか、薄着なんかされていると、低体温なんかになってとかもありますから、非常に目を離せない月齢のお子さんですから」

妻は10代半ばで出産し、幼い兄弟は妻の連れ子だったということです。妻は、以前住んでいた札幌市で、支援が必要な「特定妊婦」の認定を受けていて、今年3月に引っ越した釧路市でも、継続的に支援を受けていました。3月と4月下旬の2度の家庭訪問では、兄弟に虐待の形跡は見られなかったといいます。また、児童相談所にも、これまでに相談歴や虐待の通報はなく、2歳の長男の健康状態に問題はないということです。

阿部容疑者と妻の認否は、明らかになっていません。警察は、保護責任者遺棄致死の疑いも視野に、二男が死亡した経緯を詳しく調べています。
(2022年6月13日放送「news every. 」より)

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