『給食の玉ねぎもジャガイモも減らすしかない…』食材高騰で堺市が補填＆一部無償化に（2022年6月2日）

『給食の玉ねぎもジャガイモも減らすしかない…』食材高騰で堺市が補填＆一部無償化に（2022年6月2日）

新型コロナウイルスやウクライナ情勢などの影響で『給食の食材費』も高騰しています。そんな中で６月２日、大阪・堺市で小学校の給食無償化が発表されました。

　堺市立の小学校。調理場ではこんがりと美味しそうなあげパンができあがりました。６月２日の献立は、あげパンのほか、ワンタンやウインナーのトマト煮など、人気メニューですが、現場は頭を悩ませています。限られた予算で給食を作るには「質」と「量」で調整するしかないといいます。

　（栄養教諭）
　「（価格は）玉ねぎで約３倍、ジャガイモで１．３倍くらいになっています。使用頻度の高い野菜なのでやはり大きく影響していると思います。ワンタンに入ってる玉ねぎが２０ｇから１０ｇに減っています。ウインナーのトマト煮の玉ねぎも２０ｇから１０ｇにジャガイモが１５ｇから１０ｇに減っています」

　こうした物価高騰を受け、政府は次のように発表しました。

　（岸田文雄総理）
　「地方創生臨時交付金に１兆円の枠を創設し、地域の事情に応じ、自治体と協力しながら給食費の負担軽減などを行います」

　窮地に陥っていた堺市もこの交付金を活用することにしました。

　（堺市　永藤英機市長）
　「給食費の無償化、また食材費の増額分を市が負担することにしたいと思います」

　堺市では、物価高騰前の給食に戻すため、約９億円あまりをかけて今年度の食材費を補填するほか、２学期については市立小学校の給食を無償にします。

　大阪府内では吹田市や松原市などでも実施されている給食の無償化。堺市民の反応は？

　「無償化になるのは保護者の身としてはありがたいなと思います。しっかり食べて体を作っていく時期なので」
　「給食は本当に栄養バランスがいいじゃないですか。だからすごく期待していて。親としてはすごくうれしい」

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