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カツオ“異例の豊漁” 水揚げが35倍「激増」 4月の半額「激安」 食品値上げの中・・・(2022年6月1日)
食品の値上げが相次ぐなか、今旬のカツオが“激安”です。その理由は、水揚げが35倍に“激増”したことでした。何があったのでしょうか?
■千葉でカツオ“異例の豊漁”
先月31日午前5時すぎ、千葉県勝浦港。水揚げが始まっていました。すごい量です。
次々と船から運ばれてきたのは、丸々と太ったカツオです。
定番の「タタキ」や、風味豊かな「なめろう」など、春から初夏の食卓を彩る、今が旬の魚です。そのカツオが今、“異例の豊漁”となっているのです。
漁師:「(Q.最近のカツオ漁はどうか?)結構、良いと思います」「うん、良いですね。(きょうとれたのは)16から17トン」
カツオの主な水揚げ港である勝浦港と銚子港では、今年4月までは不漁が続いていました。ところが、先月から水揚げ量が激増ということです。
漁業情報サービスセンターによると、2つの港の水揚げ量は4月の110トンから、先月はなんと3900トンとおよそ35倍になりました。
勝浦港では、先月31日一日だけで、4月の1カ月分を上回る150トンのカツオが水揚げされました。その特徴は・・・。
勝浦漁業協同組合・渡辺和明管理部長:「今年のカツオは、比較的大きいサイズ。これが、だいたい4キロぐらい。丸みを帯びていて、ふっくらして、線が鮮明に見えているようなものが、新鮮」
第28福吉丸 船頭・山岡憲さん:「量もよくとれるし、安いけど、それだけ量とれるから」
■価格も4月の半額“1本880円”
サイズが大きく、大漁となっている分だけ、価格もお手頃になっているといいます。この鮮魚店でも、威勢の良い声が響いていました。
この大きな切り身。1パックで、およそ500円。食品の値上げが相次ぐなか、食卓の救世主として期待できる安さです。
タカマル鮮魚店・相原正孝代表取締役:「漁獲が5月に入って、一気に上がったんで。それで、相場もある程度崩れて。お客さんが買いやすい値段になってきているっていうことです。この2キロ超えのカツオなのですけども、4月ごろだと1本約1600から1800円、それが今は880円」
客:「(Q.どうして、これを選んだのか?)あまりに、おいしそうだったので。値段もお手頃だし」「安くて、おいしそうだったので」
■「脂の乗り」戻りガツオ並み
うれしいのは、価格だけではありません。
相原正孝代表取締役:「脂の乗りが違うんですよ。例年と比べて」
勝浦漁業協同組合・渡辺和明管理部長:「大きいから、脂の乗りもありますし」
関係者が口をそろえるのは、「脂の乗り」です。
回遊魚であるカツオの旬は、年に2回あります。1回目は、春先。日本近海を北上する「初ガツオ」です。2回目は、秋。潮目でエサをいっぱい食べ、脂が乗った状態で南下してくる「戻りガツオ」です。
サッパリした味わいの初ガツオに比べて、戻りガツオはとろけるような食感が特徴です。
今、関東近海で取れているカツオは、秋の戻りガツオに匹敵する脂身だといいます。その理由は・・・。
相原正孝代表取締役:「今回は、台風1号から日本の太平洋側に行ったので。海の中をかき回しているわけです。それで小魚がわいて、それをカツオがいっぱい食べてくれる。それで太ってくれた」
勝浦でとれたばかりのカツオ。身がしっかりしていて、脂が乗って、モチモチしていて、とてもおいしいです。
■豊漁の理由「南下せずまた来遊」
それにしても、なぜ今、カツオが異例の豊漁となっているのでしょうか?
カツオ漁の船で見せてもらったのは、たくさんの水揚げがあったポイントです。
関東の南方に位置する八丈島や三宅島の近辺で、たくさんとれていました。カツオ漁に詳しい専門家は、次のように話します。
漁業情報サービスセンター カツオ担当・水野紫津葉さん:「カツオは、南のほうの暖かい所の魚なので。日本近海が寒くなると、南下回遊するという性質がある。ただ、近年は亜熱帯海域まで南下せず越冬して、春にまた日本近海に再北上しているとみられるケースがある。その南下しきらなかったものが、また来遊してきたというものだと考えられます」
家計にうれしいカツオの豊漁。いつまで続くのでしょうか。
漁業情報サービスセンター カツオ担当・水野紫津葉さん:「漁獲の主体となっている大型のカツオの群れというのは、おおよそ夏ごろまでいるのではないかと、予想しています」
(「グッド!モーニング」2022年6月1日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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