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吉川元農水大臣に有罪判決 懲役2年6か月執行猶予4年 大臣在任中500万円の賄賂受領 鶏卵汚職事件で東京地裁|TBS NEWS DIG
大臣在任中、鶏卵業者から現金500万円の賄賂を受け取った罪に問われた元農水大臣の吉川貴盛被告(71)の裁判で、東京地裁は先ほど、懲役2年6か月、執行猶予4年、追徴金500万円の有罪判決を言い渡しました。閣僚在任中の職務に絡む汚職事件の一審で有罪判決が出たのは17年ぶりです。
元農水大臣の吉川貴盛被告は、2019年までの大臣在任中、鶏卵生産会社「アキタフーズ」の元代表から鶏卵業界に便宜を図ってもらうための賄賂として、大臣室などで3回にわたり、合わせて現金500万円を受け取ったとして収賄の罪に問われています。
去年8月の初公判で吉川被告は現金の受け取りを認めたものの、「政治献金の趣旨と受け止めていた」として無罪を主張しました。
検察側は今年3月の論告求刑で、「現金が背広のポケットにねじ込まれるなど、通常の寄付としては明らかに異常」「現職大臣が多額の賄賂を受け取っていて極めて悪質性が高い」として懲役2年6か月と追徴金500万円を求刑。
一方、弁護側は最終弁論で、「賄賂の認識はなく、鶏卵業界が有利になるよう指示することは一切なかった」と改めて無罪を主張し、吉川被告は最後に「政治資金収支報告書に載せなかったのは、最大の不徳の致すところ。大いに後悔し、反省している」と述べ、結審していました。
この事件では、贈賄側の元代表の執行猶予付き有罪判決がすでに確定しています。
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