【医学部入試】女性に”差別的” 順天堂大に約800万円の支払い命じる 東京地裁
順天堂大学医学部を受験した女性13人が、男性よりも一律に厳しい合格基準のある不公正な入試を受けさせられたとして、大学側に損害賠償を求めていた裁判で、東京地裁は19日、大学側にあわせて約800万円の支払いを命じました。判決後、医学部以外に進学した原告の女性は、「時間は戻ってきません」などのコメントを出しました。
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19日、東京都内で医学部を目指して勉強中の受験生に話を聞きました。ノートには、順天堂大学の模試についての書き込みもありました。
医学部志望の受験生(19)
「先週、模試があったので、それの反省と次回の模試に向けて何をするのか、ということを書いています」
──不安は?
医学部志望の受験生(19)
「正直(不安は)ありますけど、それに勝るぐらいの学力と人間力をつけたいなと思っています」
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19日、医学部受験生も注目の裁判が東京地裁で開かれました。
裁判長
「原告らは、不合理な差別的取り扱いを受け、大きな精神的苦痛を被った」
裁判を起こしたのは、順天堂大学医学部を受験した女性13人です。入学試験の際、男性よりも一律に厳しい合格基準のある不公正な入試を受けさせられたとして、大学側に損害賠償を求めていました。
東京地裁は19日、大学側に合計805万1714円の支払いを命じる判決を言い渡しました。
裁判長
「性別という属性のみによって、一律に不利益に取り扱う本件判定基準は、医師としての資質や学力の評価とは、直接関わりのない事柄によって合否の判定を左右するものであるから、不合理な差別的取扱いであるというべきである」
原告らの「意思決定の自由を侵害した」として“不法行為に該当する”と認めた今回の判決について、判決後、原告の1人で医学部以外に進学した女性は、次のようなコメントを出しました。
医学部以外に進学した原告の女性 判決後のコメント
「法の裁きによって不法行為と認められたことはよかったですが、それでも時間は戻ってきません。初めから男尊女卑をする大学とわかっていれば、絶対に受験校から除外していました。確固とした信念を持って医師を志していた受験生が医師への道を閉ざされ、泣く泣く別の人生を歩んだということを忘れないでほしいです」
(2022年5月19日放送「news zero」より)
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