【4630万円誤送金】「ネットカジノで全額使った」 町長は「許せない」

【4630万円誤送金】「ネットカジノで全額使った」 町長は「許せない」

【4630万円誤送金】「ネットカジノで全額使った」 町長は「許せない」

山口・阿武町が4630万円を誤って送金した問題で、受け取った24歳の男性が「ネットカジノで全額使った」と話していることが新たにわかりました。これに対し、阿武町長は「許せない」と憤りをあらわにしています。

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山口・阿武町 花田憲彦町長(17日)
「まずは、私どもは本当の真実が知りたい。これが一番です。そして、その中で私たちは大切な公金を回収していきたい」

新型コロナウイルス対策の給付金4630万円を阿武町が24歳の男性に誤って振り込み、その返還を求めている問題で、山口県の阿武町長が取材に応じました。

24歳男性の弁護士(16日)
「本人、現在そのお金を所持しておりません。『いまのところ残っていない』と聞いております」

残っておらず、返金が難しい状況だという4630万円。その使い道について、24歳の男性が「ネットカジノで全額使った」と関係者に話していたことが17日、新たにわかりました。

この使い道を巡っては、町長へも質問が相次ぎました。

――使い道がオンラインカジノに使ったのではという話もあるが?

花田憲彦町長
「あれだけ大きなお金がいっぺんに消費されることは、なかなか考えにくかったわけですから。そういうこともあったのかなと。事実がどうかも含めて、裁判の中でしっかりと聞いていきたいと」

――大切なお金でギャンブルに興じていたと?

花田憲彦町長
「一般論としてそれがもし事実であれば、『許せない』という気持ちは一般論としてある」

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そもそも、ネットカジノとは、パソコンやスマートフォンでインターネットを利用して、オンラインで遊べるカジノのことです。

オンラインカジノに詳しい紀藤正樹弁護士は、「コロナで巣ごもり需要の中で、自宅から気軽に安易に参加できるので、非常に参加者を増やしているのが日本の現状」と話します。

バカラやスロット、ルーレットなど、いわゆるカジノがオンラインで楽しめ、お金をかけるのだといいます。

オンラインカジノは、カジノが合法な国や地域で広がっていて、他の国からもネットで簡単に参加が可能です。

紀藤正樹弁護士
「日本から登録して参加する。IDとパスワードあれば、あとは送金窓口さえあれば参加できます。送金することによって参加できるシステムが成り立っている」

また、ゲーム感覚で参加する人も多いというオンラインカジノですが、紀藤弁護士は「参加すること自体が賭博にあたる可能性。(日本から)送金行為を行っていたりするわけですから」と指摘しました。

紀藤弁護士によると、場合によっては、賭博罪に問われる可能性もあるということです。

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オンラインカジノに使われた可能性に、町を訪れていた人たちからは、次のような声が聞かれました。

「僕には想像がつかないようなことをやっているなと。あの短時間で」

「普通じゃ考えられない。あまりにも常識がない」

阿武町は、誤って振り込んだ現金の返還や弁護士費用など約5116万円を求め、山口地裁に提訴しています。
(2022年5月17日放送「news every.」より)

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