韓国で薄れゆくノージャパン 新大統領「日韓関係改善に向けともに努力したい」とするも残る根深い対立|TBS NEWS DIG
韓国の第20代大統領に就任した尹錫悦・新大統領。およそ4万人を前にした就任演説では・・・
韓国 尹錫悦 新大統領
「私は朝鮮半島だけでなくアジアと世界の平和を威嚇する北朝鮮の核開発に対しても、その平和的解決のために対話の扉を開けておきます」
北朝鮮に融和的な文在寅前大統領とは異なる保守系ですが、「北朝鮮が実質的な非核化に切り替えるならば国際社会と協力し経済と住民の生活を画期的に改善できる大胆な計画を準備している」と明かしました。
演説では言及の無かった注目の日韓関係はどうなるのか。3年前に起きていたのは・・・
「大型マートは日本製品の販売をすぐに中断しろ、中断しろ、中断しろ」
日本製品の不買運動でしたが、先日ソウルでは・・・
記者
「ソウル市内にある日本式の居酒屋ですが、午後6時をまわってすでに外でお客さんが待機しているほど盛況しています」
まるで日本の店のような雰囲気のソウルの居酒屋。地元客の喉を潤すのは・・・
客
「(日本の)アサヒビールです。おいしい」
日本のビールでした。
2019年7月、日本政府が半導体材料の輸出管理強化を発表したのを機に、韓国国内では「ノージャパン」運動が急拡大。日本製品の売り上げは大きく落ち込みました。
一時期、スーパーなどから日本のビールが姿を消したこともありましたが、今では普通に見かけるように。
今年序盤の日本ビールの輸入額は「ノージャパン運動」が始まって以降、最も高くなっているのです。
客
「おととしは(不買運動が)盛んだったけど、コロナの影響かそれはちょっと忘れられたようだ」
「私は韓国人なのでユニクロに行くのをためらいましたが、最近はそこまでではありません」
韓国では徐々に「ノージャパン」が薄れ、戦後最悪ともいわれる日韓関係改善に向けた環境は整いつつあるようです。
しかし、両国には日本企業の資産が現金化されるおそれのある「徴用工問題」のほか、慰安婦問題をめぐる根深い対立を解決していくという重要な課題が残っています。
韓国 尹錫悦 新大統領
「ようこそ、お越しくださいましてありがとうございます」
就任式に岸田総理の特使として出席した林外務大臣。午後2時すぎからは尹新大統領との会談に臨み、岸田総理の親書を手渡しました。
親書で岸田総理は「国際秩序が脅かされている」としたうえで、“現下の国際情勢で日韓・日韓米の戦略的連携がこれほど必要な時はない”と強調。
親書を受け取った尹新大統領は「日韓関係改善に向け、ともに努力したい」としたうえで、「早いうちに岸田総理とお会いできればと期待している」と日本との対話に意欲を示しました。
冷え切った日韓関係については、岸田総理も「このまま放置してはならない」と表明していて、また会談後、林大臣は・・・
林芳正外務大臣
「新政権側と緊密に意思疎通を行う重要な機会になった」
最悪と言われた関係を日韓両政府がどう立て直していくのか。関係改善に向けた具体的な動きに繋げていけるのかが焦点です。
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