【知床観光船事故】元従業員を取材 会見での発言は「後付け」主張

【知床観光船事故】元従業員を取材 会見での発言は「後付け」主張

【知床観光船事故】元従業員を取材 会見での発言は「後付け」主張

知床半島の沖合で観光船「KAZU 1」が沈没した事故で、いまも12人の行方がわかっていません。「知床遊覧船」の桂田社長のもとでかつて働いていた男性が取材に応じ、会見の“矛盾点”を指摘しました。

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4日午前11時20分すぎ、知床遊覧船の桂田精一社長が北海道斜里町にある自身の経営する店舗から出てきました。そして車からカバンを持ち出し、店舗へと戻りました。先週の記者会見以降、カメラの前では沈黙を貫いています。

国の運輸安全委員会が事故原因の調査を進める中、事故から12日目となった4日は、漁船や観光船など9隻が行方不明者の捜索に参加しました。

ウトロ漁協組合長
「早く探してあげたいという気持ちで…」

いまも12人の行方がわかっていない、観光船「KAZU 1」の沈没事故。先月28日に3人が発見されたのを最後に、新しい手がかりは見つかっていません。

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桂田社長名義で乗客家族に配布された文書には、「運航基準通りに当社が『KAZU 1』の運航を行っていれば、より早期に帰港決定するなど事故の発生を回避できた可能性はあったと思います」と記されていました。

乗客家族に対しては「安全管理規程」に違反していたことを認めるなど、ずさんな安全管理が問題視されている桂田社長。その実態について4日、知床遊覧船の元従業員の男性が取材に答えました。事故当日について、「(事故)当日に手伝っていたが、条件付き運航だとは知らなかった」と語っています。

先月27日の事故当日、桂田社長は会見で「『海が荒れるようであれば引き返す』条件付き運航ということを(船長の)豊田氏と打ち合わせ、当時の出航を決定いたしました」と発言しました。

しかし、元従業員の男性によると「事故当日は『条件付き運航にする』という張り紙はしてなかったし、お客さんにも説明していなかった」と、会見の発言は桂田社長の「後付け」だと語りました。

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4日午後、北海道に向け福井県沖を航行していたのは、民間の調査船「新日丸」です。

沈没した「KAZU 1」の調査などを行う「新日丸」には、遠隔で海底の映像などをリアルタイムに見られる機材が搭載されていて、2016年には鹿児島・枕崎沖の海底350mに沈む「戦艦大和」の調査を実施しました。クリアな映像で捜索や調査が可能とされているのです。

今月中にも「新日丸」が、水深115mに沈んでいる「KAZU 1」の調査を開始します。
(2022年5月4日放送「news every.」より)

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