【ウクライナ情勢】ロシア軍が包囲の製鉄所などから市民100人の避難始まる
ロシア軍が包囲するウクライナ南東部マリウポリの製鉄所やその周辺から、市民100人の避難が始まったとウクライナ側が明らかにしました。
ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、ロシア軍が包囲を続けるアゾフスタリ製鉄所などから、第一陣として100人の市民の避難が始まったと自身のツイッターに投稿しました。今後さらに多くの市民を避難させるとしています。
これに先立ち、マリウポリの治安組織「アゾフ連隊」の副司令官は、市民20人が避難したと明らかにしました。
アゾフ連隊・副司令官「ガレキの中から救出した20人を合意した場所に移送した」
製鉄所の地下には、数百人の民間人やウクライナ兵がいるとみられていますが、副司令官は、ロシア側と何らかの合意があったことを示唆しています。
また、AP通信はロシア国防省の話として、製鉄所周辺に住む市民ら46人が、先月30日から1日にかけてザポリージャ行きと書かれたバスに乗り込み、避難したと伝えています。多くは子どもや高齢者、けが人などだということです。
また、マリウポリの市議会は1日、マリウポリからザポリージャへの避難が可能になったとして、日本時間の1日夜に集合場所に集まるようSNSを通じて市民に呼びかけました。
国連の報道官も、ロシアとウクライナ、赤十字国際委員会が連携し、市民の避難が始まったことを確認したとしていて、膠着状態が続いていた製鉄所の市民らの避難が一気に進む可能性があります。
(2022年5月2日放送)
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