ウクライナは「悲劇的な自撮りの場所ではない」ゼレンスキー氏世界の指導者に“注文”(2022年4月25日)

ウクライナは「悲劇的な自撮りの場所ではない」ゼレンスキー氏世界の指導者に“注文”(2022年4月25日)

ウクライナは「悲劇的な自撮りの場所ではない」ゼレンスキー氏世界の指導者に“注文”(2022年4月25日)

 アメリカのブリンケン国務長官とオースティン国防長官が戦時下のキーウに異例の電撃訪問。ゼレンスキー大統領と会談を行いました。

 24日、ウクライナはキリスト教東方正教会の復活祭を迎えました。ただ、最激戦地となっている南東部・マリウポリのアゾフスタリ製鉄所では・・・。

 アゾフ大隊副司令官:「復活祭なのにロシア軍の攻撃を受け続けている。銃撃や砲撃が続いている」

 製鉄所に残るアゾフ大隊が公開した製鉄所地下の映像です。

 避難している女性:「汚いベッドにカビ、ひどい湿度で湿った汚れ。私たちはこういうふうに寝て、呼吸をしています。あそこには1歳の子どもが寝ています」

 ウクライナの隣国のポーランドで報道陣の前に姿を表したのは、アメリカのブリンケン国務長官とオースティン国防長官です。

 アメリカ、ブリンケン国務長官:「オースティン国防長官と私は先ほどキーウから戻ってきた。ゼレンスキー大統領と会談をした」

 丸2カ月になるロシアの侵攻のなか、アメリカの閣僚がウクライナ入りするのは初めてです。

 アメリカ、ブリンケン国務長官:「ロシアの真の目的は主権を完全に侵し、独立を脅かすことだが、それは失敗した。どう戦争が終わるかは分からないが、独立した主権国家ウクライナはプーチンが権力の座にあるより長く続く、そして我々の支援は続く。最終的な勝利を見るまで続く」

 アメリカの国務長官と国防長官を迎える前、ゼレンスキー大統領は注文を付けていました。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「手ぶらで来てもらうわけにはいかない。ただの手土産や、お菓子などを期待しているわけではない」

 その発言をしたのは、外国メディアなどを集めた記者会見。行われたのは意外な場所でした。

 実は地下鉄駅のホームです。記者会見が行われている、その横でも電車が走っていきます。

 ウクライナ・メディア記者:「驚きました。戦争中ですから、私たちにとってだけでなく、ゼレンスキー大統領にとっても完璧に安全な場所です。とても賢いと思いますが、すごく驚きました」

 フランス・メディア記者:「ゼレンスキー大統領は、記者会見の場所を選ぶ時に見た目の効果も考えていると思います。ショービジネスの出身ですから。彼には見せ方に対するセンスがあり、同時に実用性も兼ねていると思います」

 地下鉄駅のホームで行われた記者会見でゼレンスキー大統領が訴えたのは兵器の提供です。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「原則的にすべての指導者に訴えているのは、私たちの国は悲劇的な自撮りをする場所ではないということだ。来てくれれば喜んで会うが、ぜひ私たちが求める支援を持ってきてほしい。敵が打ち破ったすべての場所、占領したすべてのものを取り返す」

 外交的な解決は訪れるのでしょうか。

 国連のグテーレス事務総長は26日にモスクワを訪問し、プーチン大統領やラブロフ外相と会談をします。

 そしてその後、28日にはウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領らと会う予定です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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