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ウクライナの次はモルドバか・・・ロシアが軍事介入示唆 ※動画視聴の際はご注意ください(2022年4月23日)
南東部のマリウポリを制圧したと主張しているロシアは、ウクライナの隣国モルドバに対しても軍事介入する考えを示唆しました。ウクライナ侵攻の先にあるロシアの狙いは何なのでしょうか。
ウクライナ東部では、ロシア軍による攻撃が日に日に激しさを増しています。
ロシアが制圧を宣言したウクライナ南東部のマリウポリでは、最後の砦(とりで)とされるアゾフスタリ製鉄所の新たな映像が公開されました。
家族を埋葬するために穴を掘っている人たちの姿もありました。
家族によって埋葬されない遺体もあります。
アメリカの宇宙企業「マクサー・テクノロジーズ」は、マリウポリ近郊でロシア軍が多数の遺体を埋めたとみられる新たな集団埋葬地を公開しました。
少なくとも1000人を埋葬できる広さだといいます。
マリウポリ近郊では別の場所でも集団埋葬地とみられる場所が確認されていて、市議会は3000人から9000人の民間人の遺体が埋められた可能性があるとしていました。
なぜマリウポリではロシア軍によって埋葬が行われているのでしょうか。ある疑惑が浮上しています。
ロシア側が指名・マリウポリ“副市長”:「マリウポリの市民、皆がパレードを待っています。5月9日に絶対行う必要があり、愛国心を表す重要なイベントとなる」
ロシア側が指名したマリウポリの副市長は、5月9日の対ドイツ戦勝記念日のパレードをマリウポリで行いたいというのです。
これに対し、ウクライナ側は「傀儡(かいらい)市長は市の中心部でパレードを行うため、がれきや遺体を片付けるようロシア側から命じられている」といいます。
そんななか、ロシア軍の今後の展望も明らかになってきました。
ロシア軍副司令官(22日):「軍事作戦の第2段階について、ウクライナ東部や南部の支配などが目標だ」
ロシア軍の副司令官は、南部を掌握することでクリミア半島への陸路で移動できるルートの確保を目指すとしました。さらに、隣接するモルドバへの軍事介入も示唆したのです。
モルドバとウクライナの国境付近では「沿ドニエストル共和国」を名乗る親ロシア派が実効支配しています。
この表明に対し、モルドバはロシア大使を呼び出し深い懸念を表明。「ロシア軍の声明は根拠がなく、国際的に認められた国境内でのモルドバ共和国の主権と領土保全を支持するロシアの立場と矛盾している」と抗議しました。
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「モルドバではロシア語の権利が侵害されているそうだが、ロシアが本当に心配すべきは、ロシア国民が自由に発言できる権利だ。自由に選択できる権利も自分の意見を持つ権利もロシアにはない」
ロシア軍の次なる狙いはモルドバなのでしょうか。
3月1日にロシアの同盟国ベラルーシで開かれた安全保障会議の様子では、ルカシェンコ大統領はロシア軍が侵攻するルートなどを赤色で示しています。
しかし、ルカシェンコ大統領のうっかりとみられるミスで、この時すでにロシア軍の狙いが明るみに出ていました。
侵攻を示す赤色はウクライナ南部にあるオデーサからモルドバに向かっていたのです。
防衛研究所防衛政策研究室長・高橋杉雄氏:「基本的には今のドンバスの戦い次第だと。ここでロシア軍が勝ってウクライナ軍の主力を撃破した場合には、次の作戦としては兵力をクリミアにもう一回、再配置してオデーサを狙っていく作戦になると思うんです。オデーサまで攻略できれば当然、モルドバあたりも作戦の視野に入ってくる」
戦地は拡大してしまうのでしょうか。
今後の行方はウクライナ東部の戦いが鍵を握るといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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