「田舎出の生娘を牛丼中毒に」吉野家常務が“不適切発言”で炎上・・・発表会も急きょ中止(2022年4月19日)

「田舎出の生娘を牛丼中毒に」吉野家常務が“不適切発言”で炎上・・・発表会も急きょ中止(2022年4月19日)

「田舎出の生娘を牛丼中毒に」吉野家常務が“不適切発言”で炎上・・・発表会も急きょ中止(2022年4月19日)

 牛丼チェーン「吉野家」の常務取締役が、女性を蔑視する不適切な発言をしていたことが分かりました。利用客からは、怒りの声が相次いでいます。

■「田舎出の生娘を牛丼中毒に」

 趣旨の発言:「田舎から出てきた若い女の子を、生娘のうちに牛丼中毒にする。男から高い飯をおごってもらえるようになれば、食べなくなる」

 経営幹部のショッキングな言葉に、吉野家の利用者は、次のように話します。

 吉野家の利用者:「言い方が悪い」「炎上するよね。その言い方なら」

 問題の発言は16日、早稲田大学が主催した、社会人向けのマーケティング講座で飛び出しました。

 講師として登壇したのは、大手牛丼チェーン・吉野家の常務取締役、伊東正明氏。若者を狙ったマーケティング戦略について、「田舎出の生娘を牛丼中毒にする」という持論を展開したのです。

 女性蔑視をベースにしたようなマーケティング戦略。これがSNS上で広がり、炎上しました。

 街の人:「ひどいと思います。田舎から来たことも、女であることも馬鹿にしてる」「確かに、食べたくなくなる」「おいしさ半減。営業を実際にしているスタッフがかわいそう」「自分のブランドを自分で落としていると感じる。そもそも一経営者として、人としてどうなのかな。そういう人が経営している店なんだなと思う」

 募集要項によると、講座の受講料は38万5000円。早稲田大学から発行される履修証明は、履歴書の学歴欄に記載できることも売りの一つです。

 講師陣には、名だたる企業のマーケティング責任者など、産業界・学術界の第一線で活躍する、著名なエキスパートが顔をそろえます。

 定員は40人ですが、2月には早々と募集が締め切られるほどの人気でした。

 3カ月に及ぶ連続講座。その初回に登場したのが、吉野家の伊東常務です。

■「成功体験」で生まれた発言か・・・

 伊東氏は、1996年、洗剤や化粧品などを手掛ける、外資系企業に入社。マーケティング担当者として、アメリカやヨーロッパを拠点に辣腕(らつわん)を振るったといいます。

 2017年、同社を退社し、独立。現在、吉野家の常務取締役のほか、3社の顧問を兼務しています。

 伊東常務は3年前、新しい利用客の獲得を目指して、開発した新商品の発表会で、こう話してました。

 伊東常務:「女性の方にも、ご利用して頂きやすいようにと・・・。より広く、より多くのお客様に、そしてより日常的に、吉野家をご利用頂けるよう、牛肉関連、牛丼関連の商品を強化していく」

 男性中心の客層からシフトし、ヘルシーな商品や、小盛の牛丼などの新メニューで、女性を店に呼び込む戦略でした。この作戦は、大当たりしました。

 田舎から都会に出て来て間もない、まだ世間を知らない若い女性を、男性から食事をごちそうされる前に、吉野屋の牛丼漬けにしてファンにしてしまおう。

 「生娘を牛丼中毒にする」という問題発言は、伊東常務の「成功体験」から生まれたものだったのでしょうか。

■“不適切発言”で・・・発表会中止

 問題を受け、吉野家は謝罪文を公表しました。

 吉野家:「当該役員が、講座内で用いた言葉、表現の選択は、極めて不適切であり、人権・ジェンダー問題の観点からも到底、許容できるものではありません」

 処分を含め、厳正に対応を進めるとしています。

 また、19日に吉野家が予定していた「親子丼発売 新CM発表会」も急きょ中止を決めました。

 一方、講座を企画し、講師の人選などをした早稲田大学は、次のように謝罪しました。

 早稲田大学:「講師の発言の一部に、性差別・人権侵害にあたる不適切な発言がございました」

 吉野家の伊東常務には、講座の担当講師から直ちに降りてもらうとしています。

(「グッド!モーニング」2022年4月19日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事