【特集】『オンライン里親』の支援で大学進学できた19歳 児童養護施設の子どもの大学進学率17.8%…「お金がない」をみんなで支援(2021年12月24日)
12月22日に文部科学省が公表した2021年度の大学進学率は54.9%で過去最高となりました。一方で厚生労働省の調査によりますと、児童養護施設を出た子どもの大学進学率は2020年5月時点で17.8%。その背景には学費や生活費などの「金銭面の問題」があるといいます。こうした中、施設出身の子どもたちが「お金がない」という理由で大学進学を諦めることがないよう、今新たな取り組みが始まっています。それが『オンライン里親』です。
19歳の篠原一樹さん(仮名)は、今年の春から熊本市の崇城大学・工学部建築学科で建築を学んでいます。取材した日の授業は製図。丁寧に図面を引いていきます。今は1人暮らしをする一樹さん。小学5年生のときから大学に入学するまで、福岡の児童養護施設で暮らしていました。
母親の再婚から間もなくして始まった義理の父親からの虐待。5人きょうだいの中で自分だけが理不尽に暴力を受けていたといいます。一樹さんは児童相談所に保護され、児童養護施設で暮らすことになりました。集団生活や規則に苦労したものの、そのうち慣れていったといいます。しかし、進路を決める時、「壁」にぶつかりました。
(一樹さん)「高校1年生のときの進路希望で『大学行きたい』って言ったら、(施設の職員に)『お金がないでしょ』って言われて。就職しかないかなって思いながら学校生活を送っていましたね」
(2021年12月23日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『コダワリ』より)
▼最新ニュースや特集を毎日配信 チャンネル登録お願いします!
https://www.youtube.com/c/MBSnewsCH?sub_confirmation=1
#MBSニュース #毎日放送 #オンライン里親 #里親 #児童養護施設 #大学進学率 #みらいこども財団 #大学