プーチン氏の娘２人の資産も凍結 米が追加制裁
アメリカのバイデン大統領は、ロシアのプーチン大統領の娘2人の資産を凍結することなどを盛り込んだ、新たな経済制裁を発表しました。
アメリカ バイデン大統領
「ロシアへの経済的負担を増やし続け、プーチンの苦痛を増大させ、ロシアの経済的孤立をさらに深める」
新たな経済制裁では、ロシア最大手の金融機関「ズベルバンク」と国内4位の「アルファバンク」について、アメリカ国内の全ての資産を凍結し、アメリカとの取り引きも一切、禁止します。また、アメリカからロシアに新たな投資を行うことも全面的に禁止しました。
さらに、プーチン大統領の成人した2人の娘のほか、ラブロフ外相の妻や娘、メドベージェフ前大統領らを制裁の対象に加え、アメリカの金融機関との取引を禁止し、アメリカ国内の資産も凍結するとしています。バイデン大統領は同盟国などとともにロシアの資金源を遮断して侵攻を続けるための資金を枯渇させる狙いです。
一方、ウクライナに侵攻したロシア軍の状況についてアメリカ国防総省の高官は6日、首都キーウ周辺やキーウの北のチェルニヒウに残っていたすべての部隊が撤退したと明らかにしました。
ベラルーシやロシアに移動し、別の場所での戦闘に向けて物資の補給などを行っていると見ていますが、現時点でウクライナ国内に再び入ってくる動きは確認できないとしています。
また、キーウ近郊のブチャで見つかった多数の市民の遺体について、「後ろ手に縛られ、頭を銃で撃たれていて、計画的・意図的に殺害されたとみられる」と指摘。「間違い無くロシアの残忍さを世界に示す結果となった」と強調しました。
（07日05:31）
