【ウクライナ侵攻】廃虚と化したマリウポリ 市長「13万人が取り残されている」

【ウクライナ侵攻】廃虚と化したマリウポリ 市長「13万人が取り残されている」

【ウクライナ侵攻】廃虚と化したマリウポリ 市長「13万人が取り残されている」

ロシア軍の激しい攻撃で、ウクライナ南東部のマリウポリは廃虚と化しています。ポーランドに避難した人は、街を出る途中に目を覆いたくなるような光景も目撃し、「子供には見てほしくなくて、毛布をかけて見えないようにした」と話しました。

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マリウポリでは3日も、人々が生活するすぐ近くで、砲撃音や銃声が鳴り響いていました。奪われた日常…。

マリウポリの住民
「お父さんはケガをして、お母さんは殺されました。お母さんはもういません。泣きそうです」

地元当局によると、これまでに約5000人が死亡したと言われているマリウポリ。

マリウポリの市長は、4日時点も市民13万人が取り残されているといい、町の状況について次のように述べました。

マリウポリ市長
「(マリウポリでは)激しい戦闘が続いている。水も、暖房も、電気も、通信も、薬もないマリウポリの町で、今日も多くの人々が非人道的な状況に陥っている」

トルコ国防省は、マリウポリ市民を船で避難させることを検討していて、ウクライナ・ロシア両国と調整が続いているとしています。
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そのマリウポリから先月14日、家族と車で避難したイローナさん(41)が、取材に応じてくれました。

――避難する当時の街の状況は?

イローナさん
「一日中爆撃が続いていました。病院も破壊されていました。」

避難する前日に撮影した写真には、マンションの一部が崩れ、黒い煙があがる様子が写っていました。街を出る途中、目を覆いたくなるような光景も目撃したといいます。

イローナさん
「破壊されて全焼した車や戦車を目にしました。子供には見てほしくなくて、毛布をかけて見えないようにしました」

イローナさんは、9日かけてポーランドに住む友人の家に避難しました。

――避難先の街での生活は?

イローナさん
「ポーランドのボランティアの人が、必要なもの全てそろえてくれました」

イローナさんの12歳の娘も、現地の学校に通っているといいます。ただ、気がかりなのは、マリウポリに残る友人たちです。

イローナさん
「連絡が取れない知り合いがいて、彼らは避難できていません。 彼らはマリウポリにいて、生きているかどうかわかりません」

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地元当局によると、ロシア側は、マリウポリで新たな市長を一方的に擁立。ウクライナ南東部などで実効支配の範囲を広げています。

ゼレンスキー大統領は、ロシア側との停戦交渉について「困難ではあるが、ほかに選択肢はない」と継続する姿勢を示す一方、これまで求めてきたプーチン大統領との首脳会談については、実現しない可能性を示しています。
(2022年4月5日放送「news zero」より)

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