噴火と津波被害のトンガ 新型コロナ感染拡大で支援に影響(2022年4月5日)
海底火山の噴火と津波の被害を受けた南太平洋のトンガでは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う規制が長期化していて、離島などへの支援活動に影響が出ています。
トンガに拠点のある団体は、噴火のあった1月以降、住民に対し火山灰を取り除くためのショベルや衛生用品などの物資の支援を続けています。
これらの物資は2月、日本のNGOが航空機などで届けました。
トンガでは噴火の後、国内で初めて市中感染が確認された2月以降、新型コロナウイルスの感染が拡大していて、これまでの累計の感染者数は6400人を超えています。
このため、現地の支援団体によりますと、物資のスムーズな配布に影響が出ているということです。
現地支援団体TCDT・カロ氏:「距離を確保したり書類を作ったりと、コロナ規制で手続きに多くの手間がかかるようになりました」
人の移動に関する規制も厳しく、離島への支援にも支障が出ているといいます。
また、コロナ感染拡大は、噴火により被害を受けた産業の回復に遅れをもたらしています。
農産物の輸出業者・メレ氏:「私たちの仕事や日常生活は今も戻っていません。新型コロナの影響は輸出業者も受けています。(商品が輸出されるまでに)とても時間がかかってしまうんです」
トンガでは金融サービスやガソリンスタンドなど一部業種の営業が特定の日のみ許可されていますが、現在も夜間外出禁止令が出されるなど、強い規制が続いています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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