キーウ近郊で市民の遺体に世界が衝撃 ゼレンスキー大統領「大量虐殺」と非難 ドニプロに記者入る

キーウ近郊で市民の遺体に世界が衝撃 ゼレンスキー大統領「大量虐殺」と非難 ドニプロに記者入る

キーウ近郊で市民の遺体に世界が衝撃 ゼレンスキー大統領「大量虐殺」と非難 ドニプロに記者入る

首都キーウ近郊のブチャ。“ロシア軍から解放された”キーウ州にある街ですが街は破壊された戦車やがれきであふれています。(ニュース映像の一部には、遺体が映ったシーンが含まれています)

市民
「(地下に行くと)靴と服を見て夫と分かりました。顔はひどく傷つけられ、体はすでに冷たくなっていました。夫は頭を銃で撃たれて拷問されたのです」

ウクライナの検事総長によりますと、これまでにキーウ州で410人の市民の遺体が確認されています。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「これは大量虐殺だ」

欧米諸国からはさらなる制裁強化の動きも。

ゼレンスキー大統領はロシアを非難するとともに、2008年にドイツとフランスがロシアに配慮してウクライナのNATO加盟に反対する姿勢を示したことを念頭に、当時の両国首脳を批判しました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「メルケル前首相とサルコジ元大統領にブチャに来てもらいたい。そして2人のロシアへの“譲歩政策”がもたらした過去14年の結果を見てもらいたい」

明らかになった惨状に国際社会からは非難が相次いでいます。

国連 グテーレス事務総長
「ブチャで殺害された市民の様子に深い衝撃を受けている」

国連のグテーレス事務総長は「独立した調査によって説明責任がなされることが不可欠だ」と指摘。

アメリカのブリンケン国務長官は「ロシアの残虐行為が続く限りこれが毎日起きる」として「だからこそ侵攻を終わらせる必要がある」と強調しました。

ドイツ ショルツ首相
「被害者には子どもや高齢者・女性たちがいると言います。市民を殺すことは戦争犯罪です」

ドイツのショルツ首相は国際機関による徹底的な調査を要求したほか、フランスやイギリスはロシアへの制裁を強化する方針を示しています。

一方、ロシア国防省は・・・

ロシア国防省
「ロシア軍の管理下では、地元住民は誰一人暴力行為を受けなかった」

このように主張し、ウクライナが公開した画像や映像は「西側メディアのために制作した作品」だとして関与を否定しています。

こうした中、ロシア軍がこれから力を集中させるとしている東部ドンバス地方に近い、要の都市ドニプロにJNNの取材チームが入りました。

記者
「今もまだ、焦げ臭いにおいがまだします」

人口100万人都市、ドニプロ。1か月ほど前にミサイル攻撃を受けた靴工場は今もがれきが散乱し、再建のメドなど立ちようがありません。

工場の正面には集合住宅が建っています。住民に話を聞くと・・・

ヴィアチェスラフさん
「爆発がすごく近かったので飛び起きました。2つ目の爆発があったので、地下鉄の駅へと走りました」

別の住民は88歳の母親のことを考えると、移住も現実的ではないと語りました。

ナターシャさん
「何をしたらいいかわかりません。シェルターに入るくらいしか・・・」

ロシア軍の次の動きに住民たちは不安を募らせています。

(04日17:21)

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