【オミクロン株】“市中感染”京都でも… 警戒の中年末年始に
京都府で23日、海外渡航歴のない女性1人のオミクロン株への感染が確認されました。22日の大阪の事例に続く、市中感染です。政府分科会の尾身会長は「すでに複数の場所で市中感染が始まっている可能性がある」との認識を示しました。
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市中感染は広がっているのでしょうか――。
京都府 西脇隆俊知事
「本日、京都府におきまして、はじめて海外渡航者とのリンクのないオミクロン株の陽性の方が1名、判明しました」
オミクロン株への感染が確認されたのは、京都府京田辺市に住む20代の女性。海外渡航歴はなく、いわゆる市中感染です。現在入院中ですが、症状は軽く、ワクチンを2回接種済みだったといいます。
京都府 西脇隆俊知事
「大阪府に次いで、京都府でも市中感染が確認されたことは当然、他でも発生することがあると考えなければならない」
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人の移動が活発になる年末年始を前に確認された“市中感染”。
大阪市民
「ちょっと前までは（実家に）『帰るわ、帰るわ』と言っていたけど、雲行きがあやしくなっているので」
大阪市民
「元旦のお参りとかを、ちょっと日程ずらした方がいいかな…ぐらいには考えていますけど」
また、市中感染ではありませんが、23日は沖縄県のアメリカ軍キャンプ・ハンセンの関係者4人、空港検疫で33人のオミクロン株の感染が確認されました。
政府分科会の尾身会長は──
政府分科会 尾身茂会長
「国内でオミクロン株が面的に広がっているとは考えてはいませんが、複数の“スポット”で、すでに感染が始まっているのではないかと考えています」
すでに複数の場所で市中感染が始まっている可能性があるとの認識を示しました。
政府分科会 尾身茂会長
「スポットの感染がさらなる感染につながると、短期間で多数の患者発生が予想され、その中からは一定程度の重症者も生じることから、強化されてきた医療制度ですら、ひっ迫してしまう可能性がある」
この危機を回避するため、マスクの着用など基本的感染防止対策の継続や、年末年始の帰省や旅行は慎重に検討することなどを求めました。
そして尾身会長は、特に高齢者については「なるべく早い時期に追加接種を受けることをおすすめします」と述べました。
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追加接種が重要視される中、東京・世田谷区の高齢者施設では23日午後、予定よりおよそ1か月前倒しして、3回目のワクチン接種が行われました。
対象は区内およそ220か所ある高齢者施設の入所者や、施設で働く人およそ1万5000人です。
世田谷区 保坂展人区長
「3月の早い時期に終えるよう目指して、頑張っていきたいと思います」
そして、23日午後4時ごろ、岸田総理大臣は──
岸田総理
「オミクロン株の封じ込め対策が必要な地域については、不安のある方全ての方を対象に無料検査を実施できるようにいたします」
市中感染が確認された大阪府や京都府、アメリカ軍基地での感染者が相次いだ沖縄県などで、希望する全員が無料で検査を受けられるようにすると明らかにしました。
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警戒が続く中で突入する年末年始。旅行や観光には慎重な行動が求められますが埼玉県の人気観光地、小江戸・川越では──
神奈川から来た観光客
「（Q宿泊は？）しないです。日帰りなので、そのまま帰ります」
神奈川から来た観光客
「日帰りで、楽しんだら帰ろうかなくらいで」
ほとんどの人が日帰り旅行だといいます。
小江戸川越観光協会 根岸督好事務局長
「首都圏から30分～1時間圏内ということで、圧倒的に日帰り客が多く、93％前後。4～5時間でみなさんがお帰りになられちゃうというのが現状ですね」
人出は確かに戻りつつあるものの、“近場”そして“短時間”での観光が増えているということです。
(2021年12月23日放送「news every.」より)
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