【ウクライナ侵攻】“停戦協議” 4月1日オンラインで再開へ
ロシアは、ウクライナの首都キーウ周辺などでの軍事活動を大幅に縮小すると発表していますが、ウクライナ側からは攻撃は続いているとの声があがっています。
ウクライナとの停戦協議でロシア側は29日、キーウ周辺などで軍事活動を大幅に縮小する方針を示していますが、ウクライナ側からは「攻撃が続いている」との声が相次いでいます。
キーウのクリチコ市長は30日、「一晩中、ロケット攻撃や爆発音が続き、死者がでている」と強調しました。
ロイター通信によりますと、北部のチェルニヒウでも、市長が「過去24時間でロシア側の爆撃が激しくなり、10万人以上が取り残されている」と話しています。
ゼレンスキー大統領は、一部のロシア軍の後退を認めつつ、東部で攻勢の準備をしていると警戒感を示しました。
ゼレンスキー大統領「(ロシア軍の動きは)後退ではなく我々が追い出したのだ。防衛にあたった者たちの努力の結果だ。同時に(東部の)ドンバス地域での新たな攻撃のためロシア軍が集結していて、我々はそれに備えている」
その東部ドネツク州で激戦地となっているマリウポリについて、ロイター通信は、ウクライナ大統領府顧問の話として「市の半分がロシア軍に制圧された」と報じています。
今後の停戦協議について、ウクライナ側代表団の1人は、4月1日にオンラインで再開すると明らかにしました。
ウクライナ大統領府の顧問は30日、「今後2日から4日で予備的な合意の最終版ができあがるだろう」と楽観的な見方を示しました。
一方で、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、「合意までには非常に長い時間が必要となる」としていて、見通しには温度差がでています。
(2022年3月31日放送)
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