出火原因はたばこの不始末か 消防隊員2人死亡の道頓堀ビル火災 飲食店従業員だった男を書類送検
去年8月、大阪・道頓堀のビルで消防隊員2人が死亡した火災で、警察はきょう(14日)、ビルの飲食店従業員だった男のたばこの不始末が出火原因だとして、男を書類送検しました。
報告・下内 寛人記者
「現場となったビルは、今は完全にシートで覆われていて、1年近く経った今も営業再開には至っていません」
事故からまもなく1年が経つ中、現場には痛ましい火災事故の爪痕が、そのまま残っていました。
去年8月、大阪の道頓堀川沿いにあるビル2棟、あわせて約300平方メートルが焼け、消火活動にあたっていた小隊長の森貴志さん(当時55)と長友光成さん(当時22)が死亡しました。
警察や消防によると、火は西側ビルの川沿いにある室外機付近から出て、外壁に設置された屋外看板などをつたって上昇し、東側ビルの5階や6階に燃え移りました。出火原因について捜査していた警察は、室外機のショートなどではなく、人為的な可能性が高いと判断。
その後、現場近くの防犯カメラの映像などから特定した原因が。
「たばこの不始末」。
報告・下内寛人記者
「現在はシートなどに覆われて見えませんが、火災発生当時この辺りには室外機がありました。男は室外機の下を通っていた溝に、たばこをポイ捨てしたということです」
警察は14日、当時ビルの飲食店従業員だった35歳の男を、重過失失火の疑いで書類送検しました。消防隊員が死亡することまでは予見するのは難しかったとして、重過失致死傷罪の適用は見送られました。
男の勤務先だった飲食店関係者は14日、読売テレビの取材に対し…。
男の元勤務先の飲食店関係者
「(男が)事情聴取を受けていることは知っていたが、捜査対象だとは知らなかった。うちのスタッフが川沿いでたばこを吸っているとは知らなかった」
警察は、男の認否を明らかにしていませんが、検察庁に対し起訴を求める「厳重処分」の意見をつけたということです。
一方、この火災では、ビルの屋外看板に建築基準法で定められた「不燃材料」が使われておらず、火が急速に燃え広がった原因となったと、消防は結論づけています。
捜査関係者によりますと、警察は看板を設置した関係者についても、建築基準法違反などの疑いで書類送検したということです。
2人の消防隊員の死から学ぶべき教訓は何か。その模索は続いています。
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