【解説】川を泳いで逃げた少年 泳いだ距離は約80m なぜ川に飛び込んだのか どうやって車で逃げたのか 7日夕方現在も逃走中 

【解説】川を泳いで逃げた少年 泳いだ距離は約80m なぜ川に飛び込んだのか どうやって車で逃げたのか 7日夕方現在も逃走中 

 6日、大阪拘置所(大阪市都島区)の前にある川に飛び込んだ逃げた少年。組織犯罪に関与したとみられ、現在(7日午後6時)も逃走中です。少年はどのようにして逃げたのか、順を追って見ていきます。

〈足立キャスター〉
 少年は、大阪拘置所の前に見える川・大川を約80メートル泳いで、対岸から車で逃走したということです。
 拘置所の周辺や、大川を越えた辺りには小学校や中学校があります。約80メートル泳いだ先で、車で逃走しました。
 
 現在も逃走している少年は、大阪拘置所に面会に来たとみられています。警察は組織犯罪に関与したとみられ、警察が逮捕状を取得していたということです。ただ凶器は所持していなかったとみられています。

 白いシャツで黒いズボンで泳いでいたのではないかと、目撃した人は話しています。

〈高岡達之 読売テレビ特別解説委員〉
 今回は、捜査員4人で 包囲をしたと言われています。体制としては通常で、私が被疑者としたら前後左右、両方固めるということになりますので、体制については問題はなかったと思います。

〈足立キャスター〉
 警察には、「捜査共助」というのがありまして、これは警察が他府県で捜査をする場合に その地域の警察に連絡をするものなんですが、今回は愛知県警から大阪府警に連絡があったということです。

 少年を拘置所近くで逮捕の予定だと通達をしていたということですが、実際の体制はといいますと、目撃情報によれば、1人が泳いでいて、 捜査員3人が橋を渡って追いかけていたということで、大阪府警としては逃走の一報から捜索に参加をしていた。つまり通達はあったけれども、逃走の前の時点では捜索には参加していなかったということです。

〈高岡達之 読売テレビ特別解説委員〉
 これもですね、わが国の警察の捜査の特徴なので、どちらかに落ち度があったとか、そういう話ではないと思っています。

 愛知県警が事件をずっと追いかけています。拘置所というのは、一般の方が気軽に来るところではありません。 手続きも必要ですし、確実にこの日この時間に来るんだということを愛知県警は知っていました。これは愛知県警の捜査上の秘密にもなります。

 ですから大阪府警に予定として知らせる。こまでは全く通常の手段でして、大きな刃物を持っていることが想定されるような容疑者でもなければ、わざわざ大阪の警察にバックアップ体制をとってくださいってことはないというのが一般的には普通だと思います。ただ、これ防ぐことができなかったということを元京都府警の方に話を伺っています。

 元京都府警の樋口文和さんは、捜査員の対応については、「逃げることを前提にせず、離れた場所への配置を怠ったのではないか」「川幅があるので泳ぐのは想定外だが、逃げても路上で対応できる発想があった可能性」などと指摘しています。

〈高岡達之 読売テレビ特別解説委員〉
 川を泳いで、というのは日本の逃走の形としては、たいへん珍しいです。

 大阪拘置所周辺をもう一度説明をします 。上の方が京都方向、大川沿いにあり、面会受付の正面のところに、何台も車が置ける駐車場があって、この少年が何回も来ているかどうかはわかりませんが、普通は駅からちょっと距離がありますので、皆さん車はここに置きます。

 ですので今回も愛知県警はそこで令状を見せて執行しようとした。なぜならば、拘置所の中は法務省の管轄下になります。その手前の駐車場、もしくは公道のところで令状を示してということをしたら、川を渡られたということです。

 対岸には、阪神高速道路の守口線が走っています。その阪神高速の高架の下、つまりこの容疑者が渡った反対側は、遊歩道ぐらいしかないんです。ここで示し合わせて車で待つということは非常に厳しい。

 ただ大阪拘置所の一つの特徴として、車が渡るような橋は、上の毛馬橋と下の都島橋、間に1つ人が歩いて渡ることができる細い橋がありますが、地元の方しか多分い行かない。そうなると、お互いの橋が遠い。

 仮に誰か仲間が待っていたということになると、川を渡るという判断があながち不自然ではないということにもなります。いずれにしてもこちらの川沿いで、この容疑者が誰かが車で待っているということができないということになりますので、どこか車が置ける場所というとこの大通りここにもあります。こちら側のどこかで「何かあったら待ってるからね」という話が成立してないと川を渡るという判断にはならないのではないかと思います。

〈足立キャスター〉
 大阪府警察の対応です。「安まちメール」というものがあります。例えば不審者に注意であったり、路上強盗 事案の発生などを通達するものです。不審者や犯罪など発生情報をアプリで発信しているんですけれども、今回はこの発信がなかったということなんです。

 それについて大阪府警は、「愛知県警の事件で情報の集約が難しかった。報道が先行し凶器の情報も入っていないなど総合的な判断で昨日(6日)は配信を見送った」と説明をしているんですが、周辺の方からすると本当に不安を感じられたと思います。

 現在もこの少年は逃走中だということです。

〈高岡達之 読売テレビ特別解説委員〉
 不審者を見かけられた方は、事件が愛知だからといって愛知ではありません。当然、大阪の皆さんご心配だと思います。不審者を見かけられた方はお近くの警察に電話をしてください。
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