近畿各地で大雨 先週にはマンホールから水噴出、道路破損…豪雨になったら?浸水リスクにどう対処?

近畿各地で大雨 先週にはマンホールから水噴出、道路破損…豪雨になったら?浸水リスクにどう対処?

 2日午前4時半すぎ。中央に見えていた大阪城が…約5分で雨で煙り、全く見えない状態に。

 近畿地方では、梅雨前線の影響で明け方にかけて各地で大雨となりました。

 3時間あたりの降水量が観測史上最も多い96ミリを観測した滋賀県大津市の住宅街では、斜面から土砂が流れ出し、市道をふさぐ被害が出ました。

 そして、今懸念されているのが、停滞する梅雨前線の影響で再び強い雨になる、先週のような状態です。

 これは6月26日、大阪市生野区の防犯カメラが捉えた映像です。マンホールから水が噴き出し、道路が水浸しになっていきます。

 そして、次の瞬間…。

「ドカーン」

 道路のアスファルトが大きくめくれ上がり、破片も飛び散りました。

 水の噴出は、2分半ほど続きました。その後、道路の中央に走ってきた人の姿が。マンホールとみられる物を動かし、交通誘導する様子も。

 いったん落ち着いたように見えましたが、最初の水の噴射から約10分後。

 再び激しく水が噴き出しました。通りかかる人もいて、危険な状態でしたが、幸いケガ人はいませんでした。

 大阪市によりますと、大雨で下水管に雨水が一気に流れこんだことで、空気が圧縮され、その空気が押し出されることで被害が起きたとみられるということです。

 専門家は…。

 関西大学環境都市工学部・橋本雅和准教授
「雨水排水の管から水があふれて、アスファルトの下の土砂を流して、アスファルトを壊した。想定の圧力なら水が漏れることはないが、何かしらの水圧がかかると、どこかで噴き出すことがあるので、そういうことが起きていたのでは(パイプの)劣化によるものかどうかはわからないですね」

 大阪市は緊急に舗装を直しましたが、今後、同じくらいの雨が降れば、再び同じような事態になる可能性もあるとしています。

 一方、先週の大雨では、大阪市南部の雨水を周辺の川に排水する抽水所のポンプが水没し、運転できない状態になっているということです。依然として復旧のめどは立っていません。

 大阪市生野区や阿倍野区など6つの区では、平常時よりも浸水のリスクが高まっているとしています。

 大阪市・横山英幸市長
「近々雨が降らないという状況をみて、ポンプ室内での作業を進めていく。作業として時間のめどをお伝えすることがかなわない状況です。通常の排水能力はしっかり機能している点も併せてご理解いただき、冷静に対応していただきたい」

 今後は熱帯低気圧が北上して、停滞する梅雨前線に取り込まれる可能性があり、6日には雨が強まる可能性もあるということです。

 実際に水害が起こった場合、どのように対応すればよいのでしょうか。

 訪れたのは、京都市にある消防の訓練施設。ここでは巨大な水槽を使い、様々な水害訓練を行うことができます。

 まずは、地下街などの浸水を想定した実験で、一般的な外開きのドアを開けることは出来るのでしょうか?

 報告・瀬川裕大記者
「まずは20センチ浸水した想定でドアを開けてみたいと思います。ドアは開きますが、力は要りますね。水が大量に流れ込んできました」

 大雨によりどこでも起こりうる「冠水」ですが、建物の外への避難が水深によっては難しいことも。水深が20センチであればドアは何とか開きましたが、大人のひざあたりとなる40センチまで上げると…。

 報告・瀬川裕大記者
「かなり力が…少し開けるだけでもかなり力が要ります。人が出るような隙間をつくるためには、このように肩を入れてドアを押し開ける必要があります。なかなか外に出るのは難しいかもしれません、ここまでくると」

 さらに、これが60センチになると…。

 報告・瀬川裕大記者
「開けてみますが…ほとんどドアが開かないですね。無理ですね。これは開かないです」

 外への避難が難しい場合は無理に出ようとせず、建物の2階など、少しでも高いところに上がる「垂直避難」が大事だということです。

 気を付けなければいけないケースは他にも…。

 報告・瀬川裕大記者
「水槽の中に車を入れていただきました。これは水がたまったアンダーパスに車が入ってしまったケースを想定したものです」

 大雨で水がたまったアンダーパス。周辺の地面よりも低くなっている道路に車が進入した場合、エンジンが止まって車内に閉じ込められる恐れがあります。

 去年、富山県ではアンダーパスで水没した車の中に取り残された80代の女性が、一時意識不明となり、救急搬送される事態にも。

 水がたまった車内は、実際にどうなっているのでしょうか。

 報告・瀬川裕大記者
「80センチほど浸水した想定の車内にいますが、このように、私のひざ下あたりまで水が来ていて、身動きも取りづらいです。密閉された空間というのもあって、かなり恐怖を覚えます」

 もし、アンダーパスに入ってしまい動けなくなった場合、脱出用のハンマーなどを使い、車の外に避難することが大事だということです。

 また、冠水した道路を歩いて移動する場合にも注意が必要だということです。

 京都市消防局・上田繁温訓練装備係長
「(冠水時は)マンホールのふたが取れていたりとか、側溝の境が分からなくなったりしていますので、大きな落とし穴がある状況になっています。足元に何が沈んでいるかもわかりませんので、こういった棒を使っていただいて、足元を確認しながら進んでいただくのが一番安全かと思います」

 そして、水の流れに押されて転倒しないよう、横歩きで重心を低くして移動することもポイントだということです。

 水害への警戒が特に大切な今の時期、私たちが意識すべきこととは…。

 京都市消防局・上田繁温訓練装備係長
「自分のお住まいの地域のハザードマップ(災害予測地図)をまず確認していただきたいと思います。早め早めの情報収集、そしてちゅうちょなく避難行動を取っていただくことが非常に大事かと思います」
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