「体験が楽しめる場所」「梅田は面白みがない」ディープ大阪“西成”外資系ホテルは街に何をもたらす?
「オープンです、どうぞ!」
「おめでとうございます」
きょう(7日)、新たに開業したのは、世界最大級の外資系ホテルグループ「マリオット・インターナショナル」が手掛けるホテルです。
報告:石川千智 記者
「客室はモダンでシンプルな造りとなっていまして、窓を覗きますと、街のシンボルである通天閣も見え、大阪の街を堪能することができます」
大阪市西成区の、既存のホテル2軒を改装。ターゲットは、国内外の若者世代で、宿泊費は1泊約1万円からと、比較的リーズナブルになっています。
「大阪のディープスポット」とも呼ばれる西成区に進出した狙いは…。
パシフィカグループ セス・サルキン代表
「西成区はディープカルチャーが多いので、面白い商店街もたくさんある。例えば、梅田は特に面白みがないんです。(観光客が求める)“体験”が十分楽しめる場所なので、ぴったりのコンビネーションだと思ってます」
(Q. この辺に泊まっている?)
オーストラリアから
「そうよ」
「ラーメン、タコ焼き、おいしい。ヤミー!」
イギリスから
「(西成は)場所がすごくいい。難波にも近いし、どこに行くにも便利なんだ」
2軒のうち1軒が建つのは、西成の「あいりん地区」。地元の人々は、今も昔の呼び名で“釜ヶ崎”“釜”と呼びます。
1970年代以降、ピーク時には3万人の日雇い労働者が全国から集まり、「日雇い労働者の街」とも呼ばれてきました。
1990年には、待遇や行政への不満などから、暴動も相次いで発生。その後、不況が続く中、日雇いの“おっちゃん”達は、1泊1000円以下の素泊まりの簡易宿泊所にも泊まれなくなり、路上へ。
2012年には…。
橋下徹・大阪市長(当時)
「西成区のある特定の地域に限って、いろいろな策を次から次へと打ち込んで、そこへ子育て世帯を呼び込んでくる」
当時の大阪市長・橋下氏が、「西成特区構想」を打ち出し、市は子育て世代を呼び込むために、公園を明け渡すようホームレスの人たちを説得。しかし、応じなかったホームレス側と衝突する事態となりました。
西成特区構想は現在も続き、第三期になっていますが、市の担当者は、14年経つ今も、「子育て世代が少ないという課題は残っている」と言います。
一方で、簡易宿泊所は、いまや、多くがいわゆる“民泊”となり、外国人観光客が泊まるように。
男性
「観光客が増えたね。すごい観光客が増えた。おかげでドヤ(簡易宿泊所)を追い出されたけどな。向こうが泊めてくれへん。金持っていっても泊めてくれへん」
2022年4月には、星野リゾートも進出。街の雰囲気は大きく変わりました。
報告:丹生谷雄介 ディレクター
「インバウンド向けのホテル開業が相次ぐ西成地域。労働者の街の変貌を町の人たちはどう受け止めているのでしょうか?」
(Q. マリオットホテルをご存じですか?)
男性2人
「あの界隈は昔若い時は泊まったりしてた」
「 有名なホテルがあるでしょ」
「マリオットホテルいうのが今度新しくできるらしいんや」
「聞いたことない」
(Q. マリオットホテル知っている?)
女性
「全然しらない」
(Q.「ヒルトン」とか…そういうホテルの…)
「高級のね」
「普通に『マリオ』しか出てこなかった。コンセプトのホテルなんかなと」
また、インバウンド客の増加に、少し懐疑的な声も。
女性
「正直に言って西成は現金商売が多いんですよ。外国人は『キャッシュオンリー』ってこっちが言わないといけない」
「(外国人観光客は)西成に食べに来ない。通天閣のほうに食べに行っちゃうので」
大阪市の担当者は…。
大阪市の担当者
「明るいニュースで街が活性化するなど、事態が好転すればいいが。民泊導入の際には、よかったことよりも問題の方が大きかったように、役所としては手放しでは喜べず、注意深く見守っていく」
ディープな街、大阪・西成。新たなホテルの進出は、訪れる人にとっても、その街で暮らす人にとっても、居心地のいい街になるきっかけになるでしょうか。
▽▽▽▽▽
(指宿文 解説委員)
今回オープンしたホテルです。『シティエクスプレス 大阪新今宮』で、1泊1万円から。あとは『大阪難波南』ということで、見た目・ビジュアル重視。“ビジュ”ネスホテルということで、非常にこの辺りを戦略的にターゲットを狙って、狙い撃ちをして展開しているということになるんです。
特に『星野リゾート』が開業して、ここがいま非常に好調であると。万博前までは、それなりに来るであろうと。万博ぐらいの時に向けて、観光客の方がたくさん来るであろうということで、インバウンド・国内旅行客半々ぐらいで今展開してるみたいなんですが、その後もずっと稼働率が伸びているそうです。
こういった成功例が出てくると、他のホテルもこうやって追随して展開していくということになっていくと思うんですが、やはり皆さん、西成といえばというような深い歴史があるということで、こちら見ていきたいと思います。
西成に元々皆さんが多くイメージとして持ってらっしゃるのは、『あいりん総合センター』というところがあって、1970年代、高度成長期ですよね。建設ラッシュ、70年は大阪万博もありましたし、建設業の担い手の方々が、ここに仕事を求めて集まるということがありました。
一方で生活環境であったり、待遇であったり、警察への対応の不満というものが噴出するというようなこともあって「西成暴動」というのも起きたということもあって、治安の部分で不安の声が聞かれるということもありました。
その中で、近くでいうと『フェスティバルゲート』というのも、1997年にオープンしました。ここ中谷さんは行かれたことありますか。
(中谷しのぶ キャスター)
動いているジェットコースターは見たことはなくて…。
(指宿文 解説委員)
2000年前後にここを活性化しようという動きはあったんです。一方で、元々あった天王寺公園ですね。西成のすぐ近くの天王寺公園で「青空カラオケ」というのもあったんですが、通行妨害であったり、騒音問題であったり、いわゆるこの地域は賑やかだったよねっていうところが、どんどん撤去されていくっていう中で、住みやすい町というものをどう作っていくのかということを目指していく中で、『ハルカス』の開業であったり、『てんしば』をオープンさせたりであったり、民泊の導入っていうところで、『星野リゾート』であったり多くのホテルが、今展開しているというような流れになっている。
ターゲットはどういったところなのかというところですが、インバウンドも国内外両方含めて、ターゲットは若者なんだそうです。
“映える”とかっていうのが大事な世代で、先ほども言葉として出ましたが、「DEEP(ディープ)大阪」これを映える形で見せていきたいということなんです。どういったところを皆さん見たいのか。
『百番(鯛よし百番)』という場所。多くの方が知っていらっしゃると思うんですが、元々遊郭だった場所で、今は料理屋さんになっているというところです。重要文化財に指定されているようなところで、すごく中が趣の深い建物で、こういう文化が日本にはあったんだなということを感じさせるような。こういったところを自由に見ることができるというのも、一つ大きな売りになっていく。街の魅力になっているということなんです。
(中谷しのぶ キャスター)
注目スポットですよね。
(指宿文 解説委員)
オーバーツーリズムになってしまうと、今度は困る部分、問題の部分も出てくるというところで、嬉しい面もあるけれども、課題が出てくるときに、どう向き合うかということも、自治体としては考えていかなければならないというところです。
やっぱり何を目指して街づくりをしていくのか。何よりも地元の方の声を、どうやって反映させて街づくりをしていくのかというところが一番大事で、この後、西成の地区がどんな街に変わっていくのか。そういったところを楽しみにしていきたいと思います。
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