自転車”ながらスマホの運転”　高校生が危険性体験「周りが見えなくて怖かった」4月から反則金の対象

自転車”ながらスマホの運転”　高校生が危険性体験「周りが見えなくて怖かった」4月から反則金の対象

　来年4月からスマートフォンを見ながらの自転車の運転は、1万2000円の反則金の対象となります。25日、その危険性を体験するイベントが開かれました。

　こちらはドライブレコーダーの映像。車が左折しようとした、その時！

　「あぶねえな」

　突然、左から“爆走”してきた自転車！よく見ると、信号は赤。手にはスマホらしきもの！あわや衝突という危険な瞬間でした。

　別の場所ではー。

　カドを曲がった先で突如、現れたのは無灯火の自転車。

　運転手
　「大丈夫ですか？」

　自転車の運転手は右手にスマホを持ち、通話していたように見えます。

　こうしたスマートフォンを見たり、通話したりする自転車の危険な「ながら」運転。

　現在でも、最大で1年以下の拘禁刑、または30万円以下の罰金が科される可能性がありますが、さらに来年4月1日からは、反則金を納めれば刑事罰が免れるいわゆる「青切符」制度が始まります。ながら運転の反則金は、1万2000円です。

　25日、大阪府岸和田市の高校では、ながら運転の危険性を体験するイベントが行われました。自転車に乗る機会も多い高校生ですが、スマホを見ながらの運転はフラフラしてしまい、すぐさま転倒。人との衝突も避けられません。

　自転車運転する高校生
　「危ない！」

　さらに、こちらは…。

　自転車運転する高校生
　「キャー！」

　スマホを思わず投げ出してしまう生徒も。

　ながら運転を体験した高校生
　「周りが見えなくて怖かったです。“ながらスマホ”は絶対にしないのと、周りをよく見て運転しようと思いました」
　「（スマホを）触りたいけど我慢します」

　警察庁によりますと、自転車のながら運転による死亡事故の件数は去年、全国で32件と近年増加傾向となっています。

　大阪府警岸和田警察署・野口晶交通課長
　「『ちょっとぐらい携帯見て運転しても大丈夫だろう』と大多数の方がそう思っている。自転車を運転することは、加害者になりうる危険性があるということを、家族全員で認識してほしい」

　自分の命と相手の命を守るために。スマホは止まって操作しましょう。
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