【万博最後の夜】「帰りたくない」別れを惜しむ来場者とスタッフ 感動・涙・笑顔あふれた184日間
半年間続いた大阪・関西万博ですが、13日惜しまれつつも幕を閉じました。閉幕の瞬間、そして閉幕したあとにも、数々のドラマがありました。
警備員
「閉館時間まで残り21分と42秒です。どんどんお進みください。きょうという日は、閉幕でございますからね」
184日間にわたる祭典、その最後の夜。
(報告=藤岡宗我アナウンサー)
「ありがとう大阪関西万博、さようなら大阪関西万博」
感謝の気持ちを歌に込め、披露するパビリオンも。
オランダ館
「来てや 来てや オランダパビリオンへ来てや。みんながきてくれてよかった~」
モザンビーク館
「アリガト、サヨナラ~」
スタッフも来場者も一緒になってつくった万博。
「2年ぐらいやってほしい」
(Q:さみしい?)
「帰りたくない」
スタッフ
「さみしいなあ。いっぱい来てくれたん?何回きてくれたん?」
「13回ぐらい」
スタッフ
「13回もきてくれたんありがとう。さみしい気持ち一緒やででも忘れんといてな」
「ありがとうございました」
スタッフ
「こちらこそありがとう気をつけて帰んねんで家まで」
刻々と終わりのときが近づく中、出口に向かい始める来場者を軽快な音楽で送り出していたのはポルトガルパビリオンです。閉幕日の13日、特別に昼間からDJが駆け付け、パビリオン周辺は常に大にぎわい!そんな中、ひとり踊りながら涙を見せるこちらの男性…ポルトガルパビリオンのショップマネージャーを務めるミゲル・ラザロさんです。
ポルトガル館 ミゲル・ラザロさん
「お支払い方法は?」
来場者
「ペイペイで」
ポルトガル館 ミゲル・ラザロさん
「ペイペイですねありがとうございました」
「ポルトガルステッカーありがとう~ タッチ!」
ポルトガル館 ミゲル・ラザロさん
「大阪弁が好きなんだ、披露していい?」
「そうなんやー!すきやねん!あめちゃん!」
来場者とスタッフ仕込みの大阪弁もすっかり板につき、最後の仕事をこなすミゲルさん。しかし、半年前の開幕日には想定外のトラブルを多く経験していました。スタッフの到着が混雑の影響で遅れたり
ポルトガル館 ミゲル・ラザロさん
「正直、不安。スタッフに伝えないといけないことがたくさんあるのに!」
レシートの交換用紙が不足し、スタッフに大雨の中他のパビリオンに借りに行ってもらったり。
ポルトガル館 ミゲル・ラザロさん
「やばい。家に帰ったらすぐ倒れこむと思うよ。NO PARTY TONIGHT!」
それでも、開幕初日には棚一面にあった在庫は・・・閉幕日には、ほぼ空の状態に!
ポルトガル館 ミゲル・ラザロさん
「全部の棚が今は何もない状態見ての通り、引き出しの中も空なんだよ。50万ユーロ(約9000万円)の売り上げが目標だったけど2週間前に達成したんだ」
ミゲルさんは来場者にも大人気。13日も、最後の挨拶をとミゲルさんに会いに来る人は後を絶ちません。
来場者
「家族で来た時の写真をミゲルさんに渡したんです。最初からすごく親切に子どもにも声をかけてくれてお世話になったので、最終日に来ました」
来場者
「子どもとミゲルはフィーリングで繋がっている感じがして。オラ(こんにちは)とオブリガード(ありがとう)しか話せないけど、なぜかそこで出来上がっている会話がある。ずっとこの縁が続けばいいな」
ミゲル
「最初は試行錯誤していたけど、ただ笑って手を振るとみんなと繋がりを感じられるんだ。みんなで踊るだけで会話が必要ないこともあるんだよ。ただその瞬間を感じればいいんだ」
半年間の経験と思い出を胸に、ミゲルさんは今月末ポルトガルに帰国します。
ミゲルさん
「万博最高やったで!」
来場者の退場時間となった午後10時ごろ。すでに閉館したはずのマルタパビリオンではスタッフたちが打ち上げも兼ね、大盛り上がり。
「イエーイ!」
同じく、ベルギーパビリオンでもパーティが…。こちらではスタッフだけでなく来場者も一緒にダンス。
さらに、“餅投げ”ならぬ、“ベルギーワッフル投げ”で大判振る舞いも!スタッフも来場者も入り混じり、なかなか終わらない、最後の夜。
警備員
「閉館時間過ぎています。移動してください!」
警備員
「皆さんの終電も私の終電もなくなります。」
「ありがとうございました~」
「楽しい万博!20回行けてよかった~!」
「楽しかったですありがと~!おおきに~!」
「悲しかった。」
(Qなんで悲しいの)
「万博最後やった」
(報告=山口佐助 記者)
「午後10時です。大阪・関西万博は閉幕の時を迎えましたが、退場する人の列は途切れることがありません」
これが「最後の別れ」と、会場を写真に収めながら列はゆっくりと進みます。
「ありがとうございました!!」
「悲しくなります」
(Q:なんで悲しくなるの?)
「だって、会いたいドイツにもう一生会えないからです」
もう、見られなくなるパビリオン。
「今行っても(列が)動かないのでちょっとだけずらします」
パビリオンがある会場内では…
警備員の声
「ゲートの閉鎖時間過ぎております。移動してください~」
閉幕を惜しむタイパビリオンでは、音楽に引き寄せられて多くの来場者が足を止め、盛り上がっていました。
「元気だったら声出してクダサーイ!」
スタッフたちの楽しそうな打ち上げの様子もその場を離れられない要因に。
警備員
「皆さんの終電も私の終電もなくなります。お出口へのご移動よろしくお願いします」
迫る終電時間。必死に来場者を会場の外へと送り出します。
警備員
「1枚撮ったら帰りましょう!1枚撮ったら帰りましょう!」
そして、日付が変わる直前、ついにその時がやってきました。
184日間。未来への夢や希望を描き続けた大阪・関西万博。心揺さぶられた「非日常」が、ついに閉幕します。
「うわー浮いた。これが未来なんかな」
「この星で僕らはひとつだ。どうもありがとう」
オランダ館スタッフ 榎田 明広さん
「ここに来なかったら出会えなかった仲間もいるので自分の中でもプラスにしかないいい経験でした。」
初バイトが万博 里見 楓さん(16)
「一生の思い出。たぶん二度とこの仲間でできないと思うし、人生の中で一番楽しい思い出になりました。」
Q:今回の万博に最後一言
「大成功です」
閉幕から一夜明け。
会場内では、パビリオンのスタッフらが早くも建物の解体、撤去などに向けた作業を始めていました。
そして会場の外には閉幕を惜しむファンの姿が…。
来場回数4回の来場者 閉幕後 子どもと
「もっと早いうちにくればよかったと、皆さん言っているが同じ気持ちです」
愛知からの来場者(来場回数66~67回)
「もう夢みたいな感じですね悲しいというかこれが現実なんだな」
京都からの来場者(来場回数4回)
「こんなに広かったんだなと思いますここを埋め尽くすほどの人が居たんだなと思うと万博凄かったんだな」
会場を彩った「未来」、みんなで夢見た「未来」。昨夜をもって万博は終わりましたがそれでも、新しい朝はやってきます。
みなさんはどんな「未来」をつくりますか。
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