【万博閉幕】交通アクセスでトラブル相次ぐ…空飛ぶクルマの運航でも 人工島開催で課題も浮き彫りに
終盤は連日20万人を超える来場者が万博を訪れましたが、交通アクセスを巡っては期間中、様々なトラブルがありました。
万博会場へのアクセス手段として来場者の7割以上を運んだのが、大阪メトロ・中央線です。最短2分半に1本のペースで列車を運行し、1日平均10万人を運び続けました。
世界で初めて、海に囲まれた人工島・夢洲で行われた万博。最大の試練を迎えたのは2か月前でした。
アナウンス
「ただいま大阪メトロ・中央線は運転見合わせとなっております」
帰宅ラッシュの午後9時半ごろ、送電線の不具合によって中央線が運転を見合わせたのです。
利用客
「帰られへん、どないしようかな。谷町線の終電も終わってるんでね」
大動脈の交通手段が約8時間にわたり寸断。3万8000人が足止めされ、うち1万人以上が会場内で一夜を明かしました。
西ゲートから臨時バスも運行されましたが、電車の輸送量には遠く及ばず、1本の鉄道路線に頼っていた輸送の限界があらわになりました。
地下鉄以外で訪れる来場者の玄関口となる西ゲートは、利用促進が課題に。
山口 杏奈 記者
「万博パーク アンド ライド駐車場に来ています。利用している方もいますが、まだまだ空きがあります」
尼崎や堺、舞洲に設けられた、自家用車を停めて西ゲートへバスで向かうための駐車場。来場者の15％程度の利用を想定していたものの、開幕当初はわずか5％以下に。
利用客
「料金は高いです。マジで高い」
料金は最大7500円（舞洲の場合）。
割引などを行ったものの、最終的に50億円ほどの赤字となる見込みです。
6月からは東ゲートの混雑を和らげようと、夢洲駅から西ゲートへ誘導するルートも新設。
利用者
「あっちでいっぱい並んでいることを考えたら、こっちでゆっくり歩く方がええかなと。意外と遠いので、ちょっとしんどい」
人工島での大規模イベントに試行錯誤が続きました。
（ブーン・・・バキッ）
会場内では“未来の交通”もトラブルに…
開幕14日目に部品の一部が落下した「空飛ぶクルマ」。運航を見合わせていましたが、安全性が確認され、7月に運航を再開しました。
来場者
「空飛んでるのが見られて楽しかった」
（Q：乗ってみたいと思った？）
「うん」
トラブルを乗り越えた半年間の経験は、今後にどうつなげることができるのでしょうか。
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