『万博タベスケ』を知っていますか？　お弁当がお得に買えてフードロス対策にも一役　来場客にも好評

『万博タベスケ』を知っていますか？　お弁当がお得に買えてフードロス対策にも一役　来場客にも好評

大阪・関西万博で利用できる ちょっとお得なフードロス対策が今、ひそかに人気を集めています。

　石川県のブランド肉を使った弁当や、金沢の郷土料理「押しずし」。万博会場内で北陸の名産品を販売する店では…。

　山崎 智央 ディレクター
　「こちらにはたくさんのお弁当が並んでいますが、期限が迫ったお弁当を廃棄にしない、そんなサービスが導入されています」

　万博来場者が無料で利用できるサイト『万博タベスケ』。万博内の店で売れ残りそうな商品を、希望者がお得に購入できるサービスです。

　店は賞味期限などが迫った商品を通常価格より安く出品。利用者は、欲しい商品をサイトで予約し、来店して支払い、商品を受け取ります。

　店側はフードロスの削減、利用者はお得に購入でき、双方にとってメリットのあるサービスです。

　先ほどの土産店では、その日のうちに消費期限を迎える弁当や、賞味期限が近づいたお菓子などを出品しています。

　山崎ディレクター
　「実際にサービスを使ってみたいと思います」

　この日は、お土産が40パーセント引きで出品されていました。受け取り時間を設定し、購入予約を済ませます。後は店で予約画面を見せるだけ。

　北陸お花ごっつぉマルシェ・小林 拓矢 店長
　「こちらの商品は、9月30日までとお早めになってますので、お早めに召し上がってください」

　簡単に購入することが出来ました。

　北陸お花ごっつぉマルシェ・小林 拓矢 店長
　「メーカー様の都合で（賞味期限の）2週間から1か月前まで残した状態で販売期限を定めているので、まだ食べられるのにロスになってしまう商品を出品することによってロスがなくなる。お客様からも『フードロスの削減になるなら』という前向きな声でお買い求めいただくので、よかったなと思います」

　夕方以降になると、続々と利用者が訪れました。

　（Q:何を購入しましたか？）
　利用客
　「おにぎり弁当を買いました。おいしいお弁当がもったいないので、お安くなるので食べてみようと。お得な気持ちで、とてもうれしいです」
　「フードロスの観点からすごくいいし、やっぱり大阪の人間なので安くていいのが買えるというのはすごくメリットがある」

　パビリオン内のレストランやフードコートなど、様々な選択肢があるなかで、万博開幕日から8月末までに2万人近くがサービスに登録しています。どのくらいの成果が出ているのでしょうか。

　「万博タベスケ」運営会社G-Place　中島啓介さん
「（8月末までに）4675個を出品いただき、そのうち取引成立に至ったのは3947個、約84％のマッチング率になっている。純粋に高い数字かなと考えております。今後、万博会場は、ますます多くの来場者が見込まれるということなので、食品ロス全体の削減に寄与することを期待しています」

　お得においしく食べて、フードロス対策に貢献できる『万博タベスケ』。ぜひ利用してみてはいかがですか。

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