神戸マンション女性刺殺　帰宅の後を追い犯行か　オートロックの「共連れ」に警戒、密室での防犯対策は

神戸マンション女性刺殺　帰宅の後を追い犯行か　オートロックの「共連れ」に警戒、密室での防犯対策は

（中谷しのぶキャスター）
　神戸市で女性が殺害された事件。少しずつ状況が明らかになってきています。

　事件当日ですが、帰宅中の女性の後をつけて、男がオートロックの扉をすり抜けてマンション内に侵入しています。女性は男に気づくそぶりがなかったということです。1階から6階のエレベーター内で男に襲われたとみられていますが、実は、オートロックだからこその危険があるということです。
　

　それがこちらです。「オートロックの共連れ」です。人がオートロックの扉を開けた時に、一緒に入る行動のことです。

　実は、「オートロックは狙われやすい」というです。
・オートロックがあるから安全だろうという油断
・住人以外の人が少ない
・オートロック内で何かあっても外から助けられない
ということもあり、オートロックは狙われやすいということなんです。

　では、「共連れ」を防ぐためには、どうすればいいのか。
・帰り道では、警戒しているとアピールするために、後ろを振り返ったりする
・音を遮断しないようにする、イヤホンなど使わないようにする
・オートロックを開ける時に、後ろに人がいないか確認する

　不審者をマンション内に入れない。他の被害者を生まないためにも、こういった行動が必要になります。

　さらに、エレベーターでの注意点もあります。昼間に人が多い時には大丈夫ですが、夜になって人が少ない時などは「エレベーターは1人で乗る」と判断をすることも防犯になります。

　不審に思ったら、電話がかかってきたフリをしてタイミングをずらして、自分だけ1人で後で乗る、そういった行動も防犯になるということです。

　もし誰かと同乗してしまったら、行き先のボタンの近くに立って、何かあったらすぐに押せるようにする、非常ボタンなどもありますよね。
　
　あとは、後ろから襲われないように、壁に背を向ける。いざという時には、身近なものも盾になるので、持っているカバンや、中に入っている雑誌、タブレットなどで身を防ぐことも一つの選択肢なのかなと思います。

　1人で帰宅する時などは、犯罪者が嫌う「3つ」というのがあります。
「音」防犯ブザーを持っておく、そして何かあった時に大声を出す。
「光」フラッシュライトは小さなものでも大丈夫ですし、いまはスマホも光を出せるようになっていますので、こういった物を携帯しておく。
「人の目」人通りが多い道を選ぶ。

　こういった「3つ」を意識してみてください。

　また、そういう対応をしていて、自分がエレベーターに一緒に入ろうと思っていざ距離を取られたら、「何？私そんなつもりないのに」と思われるかもしれませんが、「警戒される側は、そういった行動を取られると不快に思うかもしれないが、自分も防犯の協力者の一人なんだと思って理解をしてほしい」と専門家は指摘しています。
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