コメ不足の救世主に『夢の栽培』を研究 天候に影響されない室内栽培のイネ 収穫増も…課題は設備費用

コメ不足の救世主に『夢の栽培』を研究 天候に影響されない室内栽培のイネ 収穫増も…課題は設備費用

コメ不足の救世主に『夢の栽培』を研究 天候に影響されない室内栽培のイネ 収穫増も…課題は設備費用

コメ不足の救世主になるかもしれない、「未来のイネ」の研究が進んでいます。

 待ちに待った新米の季節。16日、滋賀県高島市で極早生種「ハナエチゼン」の収穫作業が始まりました。

 実の付きも良く、例年以上の収穫が見込めるということですが、今年も心配されていたのが…。

 アグリサポート高島・大森重俊 代表
「雨ですね、これがないと割れてくるんです、お米が。品質に影響して収量も落ちます」

 猛暑や水不足の影響を直接受けるコメ作り。

 そんな中、天候に左右されない「夢」のようなコメの研究が…。

「狭い面積でも水田の何十倍と収穫できるようになる可能性は十分にあります」

 天候に左右されないとは、いったいどんな夢の技術なのか。

 研究しているのは、京都府精華町にある「未来食研究開発センター」。

 未来食研究開発センター・増村威宏さん
「こちらが栽培棚になりまして、現在、4段で使っております」

 これは、室内で栽培できるイネ、その名も「京のゆめ」です。

 元々、研究目的に栽培していた変異種で、イネの高さは約20センチと通常の5分の1程度。

 土と肥料が入ったプランターに種もみを植え、太陽光に似せたLED(発光ダイオード)の光と水で栽培します。

 増村威宏さん
「例えば高温であったりとか、豪雨であったりとか、環境の影響を受けないというメリットがあります。常に一定の生産が見込める」

 通常のイネと比べ1株当たりの収穫量は劣りますが、狭い範囲に多く植えられるため、面積当たりの収穫量では ほぼ同程度。

 また、1年中栽培できるため、年4回収穫できるほか、棚に積み上げることで空間を効率よく活用できます。

 増村威宏さん
「棚を積んだり、年4回栽培すると、10倍以上の収量が見込めるので、もう少し広い場所で自動化する形で栽培できれば、狭い面積でも水田の何十倍と収穫できるようになる可能性は十分にあります」

 粒の見た目や大きさは、今では通常のイネとほぼ同じまで改良が進んでいて、ややあっさりした味わいが特徴だということです。

 増村威宏さん
「1年前に比べると確実に(収穫量は)増えています。1.5倍くらい?」

「1.5倍から2倍くらい」

 研究は順調なものの、やはり課題はその費用。温度を一定に保つための空調や、太陽光代わりの電気代だけでなく、設備の導入にも多額の費用が必要です。

 今は、生産に興味を示す企業へ 10粒500円で種もみを販売しています。

 機械化などで効率的な生産が実現すれば、一般への普及も夢ではないと言います。

 増村威宏さん
「今後どういう気候変動が起こっていくかわからない時代ですので、未来の食の一つの役割を担えたらなと思っています」

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