なぜ世界を敵に?プーチン大統領が頭の中で描く未来(2022年3月10日)
ロシアのウクライナ侵攻が始まって10日で2週間です。午後にロシア、ウクライナ、トルコの外相による3者会談が行われましたが、進展はなかったとウクライナの外相が発表しました。果たして今、プーチン大統領は何を考えているのでしょうか。その実像に迫ります。
10日に行われたロシアのラブロフ外相とウクライナのクレバ外相の会談は終了後の会見で双方協議を続けると述べました。
停戦に向けた動きのなかでも攻撃は止みません。
市の当局によりますと、南東部マリウポリでは、これまでの攻撃で市民1170人が死亡。
さらに、小児病院が砲撃されて17人が負傷し、ゼレンスキー大統領は子どもががれきの下敷きになっていると訴えました。
危険は原発にも・・・。
IAEA(国際原子力機関)はロシア軍が攻撃、制圧したザポリージャ原発から核物質を監視するシステムのデータが途絶え、安全面への懸念を表明。
この原発への攻撃、そして無差別とも思える都市、一般市民への攻撃など、一線を越えたかに見えるロシア。
多くの国々から非難され、厳しい経済制裁を受けてもなお攻撃の手を緩めないのはなぜか。
すべての権力を握るプーチン大統領は何を考えているのか。
大学卒業後、旧ソ連の諜報機関「KGB」でスパイとして手腕を振るったとされるプーチン大統領。
旧ソ連崩壊後は政治家としてサンクトペテルブルク市副市長、大統領府副長官など急速に権力の階段を上り、首相となった1999年にはエリツィン大統領の辞任に伴って大統領代行に任命されました。
そこから首相の期間を挟んで4期。
憲法を変えてまで大統領で居続け、その一方で、バイクも運転、柔道やアイスホッケーなどスポーティーな一面を見せ、事あるごとに肉体美を披露するなど、人間らしい一面も見せて人気者にも。
そんなプーチン大統領の変化を指摘する声が・・・。
フランスのマクロン大統領はウクライナ侵攻前の先月7日、プーチン大統領と会談。
この会談について、マクロン大統領の側近は・・・。
マクロン大統領側近:「現在のプーチン大統領は3年前の会談と比べ、別人のようだった。前はあんなに強硬的ではなかった」
さらに、侵攻直前の先月21日に行われたロシア安全保障会議での一幕。
プーチン大統領は政権幹部を1人ずつ登壇させ、ウクライナ東部の独立を支持するかどうか答えさせます。
側近たちが次々と支持を表明するなか、登壇した対外情報局のナルイシキン長官。
ナルイシキン長官は大統領府長官、下院議長などを歴任した大物幹部ですが、圧力を掛けて答えを促したようにも見えます。
今回のウクライナ侵攻、プーチン大統領の頭の中では、どのようなストーリーが描かれているのか。
変化があったのなら、どう変化したのか。
そして、その背景にあるものは。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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