【落雷に注意】発生する前兆は?落ちやすい場所は? スマホなどで落雷情報の活用を 気象予報士が解説
(中谷しのぶキャスター)
10日、奈良市で部活動中のグラウンドに雷が落ち、中学生2人が意識不明の重体となっています。改めて、当時の状況です。
10日午後5時40分頃に小雨が降り始めて一旦止んだ後、強い雨が急に降り始めて、直後に落雷があった。急に雨足が強くなり、中断しようか迷っていたところ、落雷があったという話もあります。やはり判断が難しい状況だったということですよね。
(蓬莱大介 気象予報士)
落雷があったすぐ近くで急に雨雲が発達して、予兆なく落雷がドンと来たので、ちょうど逃げようとしていたところに来てしまったというような痛ましい事故です。
(中谷キャスター)
きょうも広い範囲で雷注意報が出ているということですね。
(蓬莱大介 気象予報士)
そうですね。まだ近畿地方の南部中心に雷注意報が出ています。
(中谷キャスター)
雷、どんな点に気をつければいいのでしょうか?
(蓬莱大介 気象予報士)
まず、人に雷が落ちやすい場所というのが、今回のようなグラウンド、開けた場所、またはゴルフ場。ゴルフ場は雷が鳴るとサイレン鳴って「避難してください」というお知らせがありますが、砂浜、そして川の堤防の土手、散歩したり、ランニングしたりする方もいらっしゃると思うんですが、開けた場所、周りに高い建物などがない場合、自分が一番高いものになってしまう。雷というのは高いところに落ちやすい性質がありますので、開けた場所というのは人に雷が落ちやすい。
また木の下の雨宿りや、例えばポールの近くにいたりすると、そこに雷が落ちて、それが人間の方に飛んでくるということがあります。これを「側撃雷」といいます。
また今回、考えられるのは、複数の人が一斉に落雷の影響を受けたということで、地面に落ちることもあるんです。その地面に落ちた電気が広い範囲で広がって人間の方に感電したということも考えうるかなと。
「直接撃たれる」、「別のところから飛んでくる」、「地面に落ちたのが広がる」という3つのパターンがあります。人に落ちやすい場所は、こういう開けた場所だということをぜひ覚えておいていただきたいのと、頑丈な建物の中にすぐ避難してください。
軒下で雨宿りというのを、よくドラマや映画なんかであると思うんですが、建物に落ちた場合、軒下の屋根のところから人の方に来ることもあるので、できれば建物の中に。もし建物がない場合は、車の真ん中が安全と言われます。万一、車に落ちたとしても、外側を通って電気が逃げていくので、車の真ん中に避難する。
それから、「前兆現象」なんですが、今回はなかなか難しかったということですが、一般的に「黒い雲が近づいてくる」と。分厚い雲ですね。その水滴や氷の粒が雲の中にたくさんあると、上昇気流と下降気流で擦れ合って静電気が生まれます。これが雷のもとなので、分厚い雲ほど、光が通らない。下から見たときには暗くなるので、暗い雲が近づいてきたら、積乱雲のサインです。
また「雷の音」が聞こえてきたり、遠くで雷の光が見えた段階で、なるべく建物の中に避難して下さい。「急に冷たい風」がブワーッと吹いてくることもあります。これも前兆現象の一つです。
このような前兆現象も注意していただきたいのですが、ぜひ、進化した「雨雲レーダー」というのを使っていただきたいです。雨雲レーダーというのは、無料で誰でも使えますし、使いやすくなったので、きょうちょっと紹介したいと思います。
まず、気象庁で「雨雲の動き」と検索したら、インターネットでこのように画面出てきます。これスマートフォンでも出てきます。今の雨雲レーダーは進化していて、画面の端の「現在地マーク」をクリックすると、自分が今いる場所に寄ってくれるんです。
今、雨雲は大阪周辺にありませんが、何区の西側、東側ぐらいまでわかります。250メートル範囲で雨雲、雷雲があるかどうかが分かります。250メートルなので、駅の北側では降っているけど、南側では降っていないぐらいの距離感で、雨雲レーダーは精度が進化しています。
上にアイコンがあります。雷のマークをクリックすると、画面に四角や×が出ました。これが雷が発生しているところです。×印が雲の上で発生しているところ。四角い表示は、地面に落ちているところ。これが5分ごとにわかります。
さらに上の部分。メーターみたいな部分を押していくと、1時間先まで動きが出ます。
さらに雷の予想もあって、このアイコンの左から2番目。こちらのマークをクリックすると、「雷活動度」といって、1、2、3、4の色分けで、雷の発生しやすいエリアを段階的に表示してくれるんです。これも1時間先まで予想が動くことができますので、ぜひ無料ですし、スマートフォンでも見ることができますので、こういう便利なツールも活用していただければと思います。
▼読売テレビ報道局のSNS
TikTok https://ift.tt/GWdkDXe
X(旧Twitter)https://twitter.com/news_ytv
▼かんさい情報ネットten.
Facebook https://ift.tt/oluBVta
Instagram https://ift.tt/BN87hia
X(旧Twitter)https://twitter.com/ytvnewsten
webサイト https://ift.tt/EuTLPC6
▼読売テレビニュース
https://ift.tt/2wgpkMy
▼情報ライブ ミヤネ屋
https://ift.tt/se45Uif
▼ニュースジグザグ
X(旧Twitter)https://x.com/ytvzigzag
webサイト https://ift.tt/Ya0Osxh
▼す・またん!
HP:https://ift.tt/iBSOGco
X(Twitter):@sumatanent
Tweets by sumatanent
Instagram:@sumatanentame
https://ift.tt/EsWTlVg
TikTok:@sumatantiktok
https://ift.tt/twrYJId
▼情報提供はこちら「投稿ボックス」
https://ift.tt/k7L5VEl
コメントを書く