「心臓病では死なない世界ができるかなと」iPS細胞から作る『心筋シート』を“世界初”承認申請
iPS細胞から作る「心筋シート」について、大阪大学発のベンチャー企業は、製造販売の承認を厚生労働省に申請しました。
大阪大学の澤芳樹特任教授らの研究グループが開発した「心筋シート」は、ヒトのiPS細胞から作る心筋細胞をシート状にしたものです。
これまでの治験では、患者8人の心臓の表面にシートを貼ると、半数以上で心臓の機能の改善がみられ、安全性も確認されたということです。
ドナー不足が深刻化している重い心臓病の新たな治療法として期待されていて、澤特任教授が参画するベンチャー企業「クオリプス」は、8日、製造販売の承認を厚生労働省に申請したと発表しました。
大阪大学・澤芳樹 特任教授
「さらに発展して、本当に心臓病では死なない世界というのができるかなと思う」
承認されれば、iPS細胞を使う治療法として世界で初めてとみられます。1年以内の実用化を目指すということです。
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