元妻「目の前にいたら文句を言ってやりたい」「私は何年も人殺し扱い」“紀州のドン・ファン”裁判

元妻「目の前にいたら文句を言ってやりたい」「私は何年も人殺し扱い」“紀州のドン・ファン”裁判

元妻「目の前にいたら文句を言ってやりたい」「私は何年も人殺し扱い」“紀州のドン・ファン”裁判

“紀州のドン・ファン”と呼ばれた男性が殺害された事件の裁判。無罪を主張する元妻が、15日の法廷で感情をあらわにしました。

 検察
 「野崎さんが亡くなった後の感情は?」
 須藤早貴 被告
 「死体を見たのが初めてだったからびっくりしたけど、無ですかね。お金がもらえるまで時間かかるし、面倒という感じ…」

 法廷で事件当時の心境を淡々と語る須藤早貴被告(28)。「遺産目当て」で野崎幸助さん(当時77歳)に覚醒剤を摂取させ、殺害したとする検察側に対し、須藤被告と弁護側は「殺していない」と無罪を主張。犯行を示す直接的な証拠がない中、双方の意見が真っ向から対立しています。

 須藤被告
 「社長に『覚醒剤を買ってきてくれませんか』と言われた」
 「離婚するなら どうぞっていう感じ」

 先週から始まった被告人質問で、須藤被告は「遺産目当ての殺人」を真っ向から否定。これに対し検察側は、この日の被告人質問で、有罪を立証する状況証拠の1つとして動画などの検索履歴を指摘しました。

 検察
 「覚醒剤を注文した後『覚醒剤 過剰摂取』『覚醒剤 死亡』となぜ検索したのか?」
 須藤被告
 「売人に覚醒剤の注文をした後で、覚醒剤に関する動画を見たらYouTubeで動画をオススメされたので…」
 検察
 「直前に見ていた『覚醒剤 大量投与』については?」
 須藤被告
 「芸能人が覚醒剤を飲み、死亡した話が気になり見ていた」

 弁護側からの再質問では、感情をあらわにする場面も―

 須藤被告
 「(検察の指摘について)今さら どう頑張っても、思い出せないものは思い出せない。私も他の人と同じような捜査をしてほしかった」
 「もうちょっと死に方、考えてほしかった。私は何年も人殺し扱いなので」

 裁判は来週月曜日(18日)に論告求刑などが行われ、結審します。

 検察
 「野崎さんが死んだことについて、今のあなたはどう思っていますか?」
 須藤被告
 「目の前にいたら文句を言ってやりたい」

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