京都・清水寺近くの道路混雑緩和へ新対策 市営駐車場は2か月間、マイカー駐車禁止 バスは完全予約制
本格的な秋の観光シーズンを前に、“オーバーツーリズム”に悩む京都市では、10日から道路の混雑緩和を図る新たな対策が始まりました。
(取材・報告=藤枝望音 記者)
厳しい暑さも落ち着き、本格的な秋の観光シーズンを迎える京都。世界遺産・清水寺周辺は、外国人観光客や修学旅行生の姿が多くみられました。
サンフランシスコからの観光客
「神社や竹林を見に来ました。観光ですね」
東京からの観光客
「最高!八ツ橋うまい」
観光客でにぎわう中、この辺りで長年の課題となっているのが、道路の混雑です。
藤枝記者
「清水寺に向かう道なんですが、あいにくの雨の中、観光バスがずらっと並んで、大渋滞が起きています」
1週間前。送迎や駐車場を探す観光バスやタクシー、自家用車が列を作り、大渋滞が発生していました。さらに、その先の狭い路地では…。
藤枝記者
「清水坂を自家用車が下ってくるのですが、観光客が入り交じり、少し危険な状況です」
こうした課題を解決しようと、10日から始まったのが、市営駐車場での自家用車の駐車禁止です。清水坂観光駐車場では、10日から2か月間、自家用車の駐車ができなくなり、バスも完全予約制となります。
京都市建設局 金綱信樹 課長
「コロナが明けて観光客も回復してきて、交通の集中による市民生活に影響が出ることが非常に問題。交通集中を抑制するために、対策を実施したい」
自家用車などが駐車場を探すために、周りを見渡しながら運転する「うろつき運転」による渋滞を緩和する狙いがあるのですが…。導入初日、果たして効果は得られたのでしょうか。
藤枝記者
「観光駐車場へのバスの入庫や出庫に少し時間がかかるため、五条坂に渋滞がみられます」
これまでは、駐車場に空きが出るのを待つバスにより渋滞が起こっていました。それがなくなったとはいえ、根本的な解決にはなっていないようです。駐車場の利用者は…。
駐車場の利用者
「個人的には(完全予約制に)反対です。『予約が取れない』といってインバウンドの業者さんは困っている。日にちと時間が決まるのが、2週間前とか1か月前くらいから決まってくるから、『さあ予約取りましょう』と思ったら満車状態」
一方、完全予約制とは知らず誤って駐車場に入ってしまった人も。
バスの運転手
「きょう初耳です」
(Q:完全予約制になったと聞いていかがですか?)
「びっくりです、完全予約制。いいとは思うけど、めんどくさいね」
紅葉シーズン目前。ますます混雑が見込まれる中、問題解決にはまだまだ多くのハードルがありそうです。
◇◇◇
(藤枝記者)
清水坂と五条坂の合流地点に来ています。夕方の5時前になりますが、多くの観光客が国内外から来ています。その上に、タクシーや自家用車が行き交い、大混雑の状況になっています。
対策初日のきょう、市の駐車場とは別のコインパーキングに車を止めに来た方に話を伺いますと、市営駐車場のマイカー規制については「全然知らなかった。もう少し分かりやすい形じゃないと、ふらっと訪れた人にとっては分かりにくい」という声もありました。周知の仕方を含め、まだまだ課題が残っているように感じました。
一方、京都市内では他にもきょうから道路の混雑対策が始まりました。嵐山にある市営駐車場では、自家用車の駐車料金が210円引き上げられました。期間は12月10日までで、京都市は公共交通機関を使って観光するように呼びかけています。
このように嵐山や清水寺周辺では、道路の混雑対策がきょうから始まりましたが、実際に“オーバーツーリズム”解消につながるかどうかは、不透明だと感じました。
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