「それでも未来の兵庫のために頑張っていきたい」辞職要求で“四面楚歌”の斉藤知事 改めて続投明言 涙のワケは“自民と維新への思い”
兵庫県の斎藤元彦知事に対し、県議会最大会派の自民などが辞職するよう申し入れました。これで県議会議員86人全員が知事に辞職を求めたことになりました。
自民県議団 北野実幹事長
「我々の意をくんでいただいて、政治家の出処進退、自ら最後にしっかりと判断をしていただくことを望んでおります」
12日、自民、公明、ひょうご県民連合、共産の4会派と、無所属の4人は知事に対する辞職要求を行いました。
議員らはその理由について、百条委員会で「道義的責任が分からない」と証言したことや専門家が「公益通報者保護法からみて違法状態」と指摘したことを挙げています。
こうした議会の動きは大きな転換点となるのでしょうか。
11日の会見では……。
(Q、あす12日の申し入れには、知事を擁立するために動かれた方もメンバーとしていらっしゃる。これについては、知事の思いというか、残念だったりとか、そういった心の声というのはどういったものがありますか?)
斎藤知事
「申し訳ないという思い。3年前、会派を割って、本当に重い決断で当時の石川先生や内藤兵衛先生、あとは若手も含めて重い決断をいただいたと思います。『頑張れよ』と当時も言っていただいていたので、こういう状況になったのは大変申し訳ないなと、自分自身に対して悔しい思い。まだまだ力不足なところがありますので、それでもやっぱり未来の兵庫のために頑張っていきたいという思いは今でも強く持っているので、ぜひそこをご理解いただけるように、がんばっていきたい」
11日、涙ながらに語ったのは、3年前に知事を推薦した自民と維新への思いでした。
(Q、 元県民局長さんが結果的に亡くなられたことなどへの後悔の感情は、今の涙には、こもっていなかったんでしょうか?)
斎藤知事
「今の思いは先ほど申し上げたとおり、自民党の先生方とのこれまでの経緯とか、維新の会の皆さんとのこれまでの経緯ということに対してのご説明でした」
2021年の知事選で自民党は、井戸前知事のもとで副知事だった候補への支援を決めていました。
しかし、自民党会派のうち4分の1が会派を離れ、当時大阪府の財政課長だった斎藤知事の支持に回ったことで、斎藤県政が誕生することに。
自民党兵庫県連の元幹事長、内藤兵衛氏は当時を振り返りこう話しました。
内藤兵衛氏(吹き替え)
「優秀な好青年という印象の斎藤知事に県政の刷新を期待した」
それから3年あまり経過し、県政は停滞の一途をたどっていますが……。
(Q、県民からは激励の声が多いというふうにお話をされていましたけれども、具体的にどんな激励の言葉が届いているのでしょうか?)
斎藤知事
「激励はしっかり頑張れよというような声をいただくこともあります」
県民は渦中の知事についてどう受け止めているのでしょうか。
知事の地元、神戸市須磨区の住民
「全然心に響かない涙。即刻辞めてほしいと思う」
「ちょっと恥ずかしい。兵庫県の名前をこんなに出さないでと思う」
兵庫県民
「どういう涙かと思う。悔し涙か…まだまだやりたいんやろうね」
日に日に風当たりは強まり、“四面楚歌”の斉藤知事。
12日、改めて今後について聞かれると……。
斎藤知事
「ご心配・不安な思いを与えていることについて、改めてお詫び申し上げたいと思います。県民の皆様のためにしっかりやっていくのが大事。1つ1つの政策は県民にとって大事なものなので、そこを県議会にもご理解いただきながら県政を前に進めていくことが私にとって大事」
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