悪質な口コミで弁当店が臨時休業に「何らかの対応を」医師らは悪意ある投稿で営業侵害されたと賠償請求
ネット上の虚偽の口コミで、休業に追い込まれた弁当店が、悲痛な思いを語ってくれました。
グーグルマップに投稿された口コミ
「テイクアウトして家で食べようと蓋を開いたら、ゴキブリの赤ちゃんが出てきました」
これは8月30日、グーグルマップの口コミに書き込まれたものです。
虚偽の口コミをされたのは、鶏肉を使った弁当。枚方市にある人気のテイクアウト専門の弁当店で販売されたものです。
臨時休業に追い込まれた弁当店の社長
「とりあえず、いったん（店を）閉めようと。（お客さんの）口に入るものなので」
この弁当店を臨時休業に追い込んだグーグルマップの口コミとは……。
地図上で施設名などを検索すると、住所や連絡先が表示されるサービス。そこに、表示されているのは口コミの欄と施設などに対する評価です。例えば読売テレビの場合だと、665件の口コミが投稿されています。
休業に追い込まれた社長は、口コミを書き込んだ、東京都内在住の女性にすぐに連絡をとりました。
20回にも及ぶやり取りの結果、投稿が事実ではないことが明らかになり、ようやく投稿を削除してもらえたといいます。
臨時休業に追い込まれた弁当店の社長
「突き詰めていくと最終的には、 異物が入っていたのがお弁当ではなくて、テーブルの上だったという話だったので、 おかしいなと思いまして、削除をお願いした形になります」
グーグルの口コミをめぐってはほかにも――。
全国の医師ら63人が、悪意ある投稿などの削除を求めても放置され、営業を侵害されたとして「グーグル」に対し、損害賠償を求めています。
臨時休業に追い込まれた弁当店の社長
「医療機関に関しては守秘義務があるので、いろいろ言われても患者さんについては何も言えないんです。書き込む側は匿名で何でも言えてしまう。それに対して、こちらは反論できない状態、一方的なサンドバッグになっています」
弁当店の社長も投稿サイトの不備を主張します。
弁当店の社長
「『事実に基づきません』となったときに、対応する方法が口コミサイトに何もなかった。 せめて何かあったときに、何かしらの手続きで（対応する方法が）分かるようにできればいいと思います」
口コミを書き込む側だけではなく、運営する会社への対応も今、問われています。
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