高級魚”クロマグロ”安くなる？　来年から漁獲枠拡大へ　大型魚は5割、小型は1割増が国際会議で合意

高級魚”クロマグロ”安くなる？　来年から漁獲枠拡大へ　大型魚は5割、小型は1割増が国際会議で合意

　“黒いダイヤ”ともいわれる高級食材のクロマグロですが、漁獲枠が増え、お値段がお安くなるかもしれません。

　クロマグロの解体ショーが人気の和歌山市内の「黒潮市場」。

　「はい、こちら大トロ」

　高い人気を誇るクロマグロに、皆さん舌鼓を打っていました。

　観光客
「うま！」
「うまー」
「めちゃ溶けるんだけど。きょうはこれを食べに来ました」

　他のマグロと比べ、お値段が高めのクロマグロですが、今後、手に届きやすくなる可能性も。

　16日、太平洋クロマグロの資源管理を話し合う国際会議でまとまったのは、漁獲枠の拡大についてです。

　大型の魚は今より5割、小型の魚は1割、漁獲枠を増やす案で合意しました。12月にも正式決定される見通しです。

　長年の乱獲で資源量が減り、一時、絶滅危惧種になっていた太平洋クロマグロ。2015年から国際的な漁獲規制を設けて保護してきました。

　ただ、ここ数年、規制の効果が現れたとみられ、資源量は回復目標を達成し、規制を続けた場合の将来予測をみても、右肩上がりに。

　去年、京都の舞鶴漁港では…。

　祝嶺史郎カメラマン
「私の体よりもはるかに大きなマグロが5本も水揚げされました」

　資源の回復を背景に漁獲量が増え、値段もお手頃になったなら…。皆さんに伺うと。

「つい手を伸ばして買ってしまいそうになるので、（価格が下がって）食べやすくなるのなら、うれしいなと思います」

　天然マグロの流通が増えることで、こんな期待も。

　黒潮市場・マグロ解体師　静川太郎さん
「（天然マグロの増加に）つられて、養殖物も値段が下がるというのではと期待しています」

　漁獲枠の拡大で庶民の手に届きやすい食材になるのでしょうか。

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