【新築離婚】価値観の違いから分かれるケースも パートナー選ぶ際に「家」の話題で予防の珍しい街コン
大阪で少し珍しい婚活イベントが開かれました。価値観のすり合わせが大事な、今ならではの仕掛けとは。
「よろしくお願いします、乾杯！」
大阪・梅田で開かれた街コン。新たな出会いを求めて男女80人が集まりました。ただ、この街コン、少し変わっているんです。
「マンションですね、はい」
「僕はカメムシが嫌いです。通路がある家って、カメムシがすごい来るんですよ、蛍光灯に寄って。メゾネットがいい」
「クローゼットが広い」
出会って間もないのに、もう家の話？早くないですか！？
「駅近？」
「ちなみに、徒歩何分？」
「5分か10分」
「男性様、『5分か10分のおうちがいい』と言われてますのでお願いします！」
場を盛り上げる女性。実はただの運営スタッフではなく、不動産会社「オープンハウス」の社員なんです。街コン会社と不動産会社がタッグを組んで開きました。
なぜ、不動産会社が街コン、なんでしょうか。
オープンハウス・ディベロップメント 塩山恵理菜さん
「おうちを売る際に、価値観が合わなくて喧嘩してしまう事例が結構ある。出会いの前からマッチングしてしまったら面白いんじゃないか」
オープンハウス・ディベロップメント 塩山恵理菜さん
「皆さん、“新築離婚”って聞いたことありますか？」
最近、話題になっているのが「新築離婚」という言葉です。「新築離婚」とは、結婚を機に一緒に住む家を決めるための話し合いの中で、2人の意見がぶつかり、互いに譲れないまま、別れてしまうことをいいます。
街の人に話を聞くと…
「それはもめそうですね、確かに。（気持ちは）わかからなくもない。もめて喧嘩になるのも想像はできる」
「まあわからんでもない」
「平屋がいいです」
「僕はガレージがちゃんとしたのがあると」
（Q、もしどっちか一つとなったら？）
「まあ、悩ましいな。この2つは悩ましいかも。ガレージのほうで」
「大丈夫です」
法務省のアンケート調査では、離婚理由の1位は「性格の不一致」。性格や価値観をパートナーと合わせられるか重視する人も多いのではないでしょうか。
「価値観も合わなかったら結婚なんてできない。一緒にいられないですね。（家に関して）旦那がこだわり強かったら衝突しまくると思う」
「僕はバツイチなんですけど。考えが一緒の人がベストですよね。後でもめないから」
家を巡る価値観もいろいろ。パートナー選びの時から、あえて「家」について話をして、自分に合う人を見つける場を提供し「新築離婚」を防ぐ狙いがあります。
オープンハウス・ディベロップメント 塩山恵理菜さん
「ただの不動産じゃないんだぞと世間の人に知っていただけたら。きょう出会った方が一組でもカップルになれば。弊社としても一番願っている」
結婚してからではもう遅い！？出会った瞬間から価値観を合わせる時代になってきているのかもしれません。
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