何度も口にした「職員との信頼関係を再構築」県職労に“辞職要求”受けた兵庫・斎藤知事、辞職は否定
兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑を告発した男性職員が死亡した問題について、県職員でつくる労働組合が10日、知事の辞職を申し入れました。一方、知事はこの日の定例会見で改めて辞職を否定しました。
兵庫県・斎藤元彦 知事
「改めまして元局長がお亡くなりになられたことについて、心からお悔やみとご冥福をお祈りしたい。組合の申し出については大変重く受け止めています。現下の状況になっていることについて、県職員そして県民に対して大変申し訳ない」
自身の“疑惑”を告発した元県幹部の死亡について弔意を述べたうえで、斎藤知事が何度も口したのは…。
兵庫県・斎藤元彦 知事
「時間はかかるかもしれないが、職員との信頼関係を再構築していく」
「信頼関係の構築を」
「職員との信頼関係を再構築」
県政運営の足元が揺らぐ中、失われた職員との「信頼関係」でした。しかし、今朝…。
兵庫県職員労働組合・土取節夫 中央執行委員長
「県政が停滞し、もはや県民の信頼回復が望めない状況になっています。知事として取りうる最大限の責任を取っていただきたい。ぜひとも知事にお伝え願いたい」
県職員の約4割が加入する兵庫県職員労働組合は、知事あての申し入れ書を提出。申し入れについて、組合側は「事実上の辞職要求だ」との認識を示しました。
申し入れを受け取った片山副知事は…。
兵庫県・片山安孝 副知事
「知事として責任ある対応、ということの範囲が定かではないが、出所進退までも含むものであるならば、これは政治家としての知事がご判断されるべきものではないか」
“身内”から進退の決断を迫られた知事は、午後の会見で…。
兵庫県・斎藤元彦 知事
「私の責務としては、より良い県政を進めていくために職員との信頼関係の再構築含めて、私自身が生まれ変わって、県職員の皆様そして県民の皆様とともに、いい県政を進めていく環境づくりを全力で取り組んでいくことが、私に課せられた果たすべき役割」
改めて辞職を否定しました。
そして、自身の“パワハラ”や“贈与品の受け取り”疑惑については…。
兵庫県・斎藤元彦 知事
「これから百条委員会や第三者委員会への調査などに対応、それとともにより良い県政を進めていくために、職員との日々の業務や対話を通じた信頼関係の再構築を、時間をかけて、ひとつひとつやらせてもらうことが大事」
百条委員会で解明していく姿勢を強調しました。信頼関係の回復を何度も口にした知事でしたが…果たして今後、疑惑の真相を語る日は来るのでしょうか?
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