「大人たちの対応に絶望して、この社会に絶望した」中1男子生徒自殺、第三者委員会が「いじめ」を認定

「大人たちの対応に絶望して、この社会に絶望した」中1男子生徒自殺、第三者委員会が「いじめ」を認定

「大人たちの対応に絶望して、この社会に絶望した」中1男子生徒自殺、第三者委員会が「いじめ」を認定

 大阪府泉南市で一昨年、中学1年の男子生徒が自殺したことについて、市の第三者委員会は5月31日、「いじめ」があったと認定し、「教員への不信感などが自殺につながった」と指摘しました。

第三者委員会・宮島繁成委員長
「当該児童が学校に対する不信を深く積み重ねていく中、苦しみから逃れる希望が絶たれた、と考えたと推測されます」

 中学生の尊い命が失われたことについて、第三者委員会は、その背景に生徒間のいじめと学校による不適切な対応があったと指摘しました。

 一昨年3月、泉南市立中学校の1年生だった松波翔さんが、自ら命を絶ちました。母親によりますと、翔さんは小学生のころから同級生のいじめに遭い、学校や教育委員会に繰り返し相談しましたが、まともに取り合ってもらえなかったということです。

亡くなった翔さんの母
「確かに生徒のいじめはあったけど、生徒のいじめじゃないんですよ、彼が亡くなった原因というのは。大人たちの対応に絶望して、この社会に絶望したからなんですよ」

 翔さんが亡くなってから約2年経ったこの日、第三者委員会による調査の結果が報告されました。調査では不登校になった翔さんに対して、同級生らが「少年院帰り」と言ったり、背中を殴ったりするなどのいじめがあったと認定。

 そして、学校の対応についても、背中を殴るいじめを「あいさつ程度のスキンシップ」だと判断したほか、続けていた家庭訪問を取りやめるなどの不適切な対応が続いたと指摘しました。「教員への不信などが自殺につながる背景になった」と結論づけたのです。

第三者委員会・岡田 敏之委員
「一番大切にしなければならないのは子どもに対する人権感覚。本人や保護者に親身になって対応できていたか。そこに疑問を感じる。その点から十分な対応であったとは言えない」

 翔さんの母親は今回の調査結果について…。

亡くなった翔さんの母
「翔くんが亡くなってからずっと動きがなくて、ずっと立ち止まっていたんです。それがやっと一歩進めたかな」

 学校の対応がさらに生徒を追い詰めたという、今回のいじめ問題。教育委員会は「厳粛に受け止め、再発防止策をまとめる」としています。

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