「許可ない進入は罰金1万円」京都・祇園「小袖小路」観光客立ち入り禁止に 看板設置の効果は？
29日、一部の私道に「進入禁止」の看板が設置された京都・祇園から中継でお伝えします。藤枝さん。（取材・報告＝藤枝望音 記者）
私が歩いているのは、京阪・祇園四条駅と八坂神社の間を通る「花見小路通」です。
花見小路は、花街の昔ながらの趣ある街並みが広がっている祇園のメインストリートです。日本の風情ある街並みを求めて、観光客、特に外国人観光客が多く訪れています。
そして、こちらの通りから続く1本の路地が「小袖小路」です。ここからは花見小路のような公の道「公道」ではなく、住民が所有する「私道」となります。
この小袖小路の両端2か所に設置された看板がこちらになります。「私道につき観光客、ガイドツアーの写真撮影や進入禁止。許可なく進入の場合、罰金1万円」と日本語のほか、英語と中国語で表記されています。この看板は地域住民の方たちが看板2つ、合わせて約60万円かけて設置しました。
（Q、看板が設置されましたが、初日の効果は？）
看板の設置工事は午前8時前から始まり、午前11時半すぎに終わりました。
設置工事が進んでいた午前9時ごろには、外国人観光客と思われる人が「小袖小路」に足を踏み入れている様子も見られました。一方、看板を眺めて引き返す観光客の姿も複数見受けられるなど、ある程度は看板設置の効果があったと感じました。
外国人観光客
「このルールで地元の人が暮らしやすくなるならいいんじゃないかな」
「観光と市民生活を両立しないといけませんから」
看板を設置した地域の協議会は、ただちに罰金を徴収するつもりはないということですが、オーバーツーリズム緩和に向けて、まずは少しでも抑止力になればと考えていて、今後、祇園のほかの私道でも順次看板を設置していく予定だということです。
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