間人ガニ産地偽装 タグ横流しか「15年ほど前から、見返りに高く買い取り」漁船関係者の女を書類送検
幻のカニとして知られる京都の「間人（たいざ）ガニ」をめぐる産地偽装事件で、間人ガニを証明するタグを横流ししていたとしてタグを管理していた漁船の関係者の56歳の女が書類送検されました。
京丹後市のブランドガニ「間人ガニ」。新鮮さと希少性から「幻のカニ」とも呼ばれ、価格は通常のズワイガニの3倍から5倍にも上ります。
間人港だけで水揚げされるこの貴重なカニをめぐり、静かな港町に激震が走りました。4月、地元の水産会社「まるなか水産」の取締役、中井満容疑者と元従業員の山崎一成容疑者が、別の港でとれたカニに間人ガニを証明するタグを付け替え販売していたとして逮捕されたのです。
そして、今回新たに分かったのが、このタグの入手経路です。
タグは漁を行う5隻の船が管理していましたが、京都府警によりますと、この船の関係者の56歳の女が中井容疑者にタグを横流ししていたということです。
読売テレビが地元の関係者らを取材するとーー。
地元の漁師
「船主の奥さんがタグを渡していた。それは事実です。カニの単価を上げるためでしょうね。自分のところだけ」
警察は、この女が産地偽装を手助けしたとして、不正競争防止法違反ほう助の疑いで書類送検しました。
女は任意の調べに対し「15年ほど前からタグを渡していた」「見返りに自分のところのカニを高く買い取ってもらっていた」などと供述し、容疑を認めているということです。
警察は、この女から中井容疑者に年間100本から200本のタグが横流しされ、数千杯以上のカニが偽装された可能性もあるとみて捜査しています。
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