450年以上の伝統「長浜曳山祭」今年の立候補者はわずか2人…コロナ禍で「子ども歌舞伎」も危機に

450年以上の伝統「長浜曳山祭」今年の立候補者はわずか2人…コロナ禍で「子ども歌舞伎」も危機に

450年以上の伝統「長浜曳山祭」今年の立候補者はわずか2人…コロナ禍で「子ども歌舞伎」も危機に

 春を彩る伝統の「長浜曳山祭」の会場に渡辺アナウンサーがいます。
(取材報告:渡邊幹也アナウンサー)

 私は今、滋賀県北部の長浜市で450年以上の歴史を誇る「長浜曳山祭」に来ています。メイン会場となるこの場所には多くの人が訪れています。
 この曳山が今3基ほどこの場所にあるんですけれども、この後、5基揃うのを待っている状態です。そして、この場所で祭りのクライマックスがこの後行われるということで、皆さん今か今かと待っている状態です。

 そしてこちら、曳山なんですけれども、サイドにある刺繍であったり、上の豪華な装飾などから“動く美術館”とも呼ばれています。この曳山祭の起源は、豊臣秀吉に男の子が誕生して、それを町民みんなで祝ったのが始まりとされているんです。先ほど聞いた話では450年以上前からずっと同じ曳山を使い続けていて、どこか壊れるたびに一部を補修してというのを繰り返して現在の形になったそうです。

 さらにこの地域では、学校や会社が祭りに合わせてお休みになるほど、町全体で盛り上がっているそうなんです。そして曳山祭といえば、「子ども歌舞伎」というのが一番の見どころです。小学生の子どもが1か月間の特訓を重ね、大人顔負けの演技で観客を魅了していました。現在ご覧いただいているのは「三番叟(さんばそう)」という子ども歌舞伎の開演を祝う舞です。

 そして、きょうは三番叟を演じた家倉壯和(やぐら・そうと)くん(10)に来ていただきました。よろしくお願いします。やってみて、きょうはどうでしたか?

 家倉壯和くん
「去年までは観ている側だったけど、やる側になって、やる側の面白さがよく分かりました」

 やってみて、きょうは100点満点中何点でしたか?

 家倉壯和くん
「120点でやってみました」

 120点!じゃあもう練習よりも上手くいったってことだね。お疲れさま。よく頑張りました。

 この場所できょう特別に「三番叟」を演じてくれるというので、足場が悪いけど、お願いしてもいいですか。

 現在ご覧いただいている「三番叟」なんですけれども、実は毎年、地元の小学校に募集をかけるそうなんです。ただ近年、立候補者が激減していて、今年は2人しか立候補者がいませんでした。関係者の方にお話を伺うと、新型コロナで2年間「三番叟」が中止になったことで、「知り合いがやっていたから僕もやろう」という子が一気に減ったそうです。もともと担い手が少なくなっていた現状にさらに拍車がかかったと、関係者の方はおっしゃっていました。

 そんな中でも、毎年ある当たり前を実現しようとするために奮闘している地元の方々を取材を通して、いろいろ話を聞くことができました。毎年ある当たり前は、その方々の思いがあって成り立っているのだなと、3か月前から取材させてもらって感じました。

 この曳山祭は、あす16日もやっています。壯和くんは、あすも舞うんですよね。ぜひ壯和くんの「三番叟」を見に来てください。

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